~伝説のギルド「グラッシィウルフ」誕生まで~
アリアンロッド2Eの身内卓を小説化しましたw
よろしくお願いします~。
グラッシィウルフルズ ~プロローグ~ 日常
ここは、市街地グランフェルデン。冒険者が神殿へと出向き、依頼を受ける街。あるものは、竜の討伐のため、あるものは錬金術の素材集め、あるものは、悪しき者を倒すためこの街から旅立つ。そんな冒険者が集う街グランフェルデンにある1つのギルド『グラッシィウルフ』。この物語は、『グラッシィウルフ』の冒険、はたまたその裏に隠されし物語である。
グランフェルデンにある神殿は、いつも人で賑わっている。街の住人、商人、貴族、兵士、そして冒険者があふれている。
グラギルドハウスの外観はどこにでもあるような小屋である。また、その小屋の上に黒いローブに身を包んだ者が立っている。中から、大きなどなり声がきこえてくる。
「もう~。なんなんですか、このギルドは!ちっとも住みやすくないじゃないですか。」
刀を腰に下げた少女は、嘆きながら少し大きな声で叫んでいる。
「まあまあ。楓ちゃん。そういわずにさ~。落ち着いて。せっかくのかわいい顔がだいなしになっちゃうよ~?」
錬金銃の手入れをしながら、男が茶化す。楓とよばれた少女は、「きっ」と男に向き直ると、近づいていき、言い放つ。
「ユイ~!あんたが、毎回もってくる仕事!ま~たくお金にならないんですよ。もうちょっと頭使ってください。」
ユイと呼ばれた男は、銃の手入れをしたまま言う。
「え?そうだっけ~?おぼえてないな~。」
すると、奥の方から、
「まあ、まあ。落ち着いて楓。ほら、クッキーあげるから。食べなさい。」
クッキーを食べながら、雑誌を読んでいた巫女服の少女が雑誌に目を向けたまま言う。
「はあ。そんなこと言ったってな~。この前はダンジョンでドラゴンに焼き殺されそうになるし。その前は、なんかよくわかんない古代兵器のある場所で、水陸両用の化け物と戦って逃げかえるし、そりゃあ、ギルドの信用も落ちるでしょw仕方ないよね~。」
椿と呼ばれた少女は、雑誌に目を向けたまま、
「まあ、それはそれです。むしゃむしゃ・・・。」
と言い、新しいクッキーの袋に手をつけている。
「まあ、このままだと、このギルドも終わりだな・・・。なんか仕事ないかな~。」
「いいかげんにしろ。そんなことを言っているだけでは解決せんぞ。」
ソファーに寝ころびながら、錬金銃の手入れをしていたユイの近くに、青い髪色の人狼が近づき、怒鳴った。
「本当のことだろ?だって、どうしようもないぜ~。ま~ったく依頼来ないんだから。まあ、お前はいいよな~。前回のダンジョンで見つけたパイルバンカーを装備してんだもん。そりゃ~、文句のもの字もないよな~。」
「ふん。これは、俺しか装備できぬ代物。使わぬのももったいない。そんなことより、仕事を探しにいったらどうだ?」
「んなこといったってよ~。フレーヴァング~。」
フレーヴァングとよばれた男は、無言で本を読んでいる。
「お~い、なんか仕事ない?このままだと飢えちまうぜ、まじで。」
「その通りですよ。なんとかしてくださいよ。」
フレ‐ヴァングは本を閉じ、言った。
「仕方ないですよ。こんなときはリーダーが仕切るもんでしょう。僕に言わないでください。」
そういうと、本を開き、読書を始める。全員がため息をつき落胆していると。
「ギョギョギョ」
と、サハギンのサカナが、樽の中から顔をだした。
「あー、腹減った。なんかするめいかとかないの?」
「残念だが、サカナ。俺たちは食うものすらないようだ。」
ガロンが、サカナに話しかける。
「まじかよ。やべーな。ナッツはどこにいったんだ?」
サカナはあたりを見渡す。
「どっかの姉ちゃんと遊びに行ってんじゃねえの?」
と、ユイが茶化す。
「あなたじゃあるまいし。一応、ここのリーダーなんですから。」
楓が言うと、
「そろそろかえってくるんじゃないんですかね~。」
フレーヴァングも、本を読みながら、言葉を返した。すると、
「戻ったようだ・・・。」
どこからともなく、黒いローブに身をつつんだ背丈の小さい男が現れる。
「おっ。やっとお帰りかよ。」
「ああ、えらく上機嫌だ・・・。仕事かもな・・・。」
「仕事!?やったわ。椿。早くこっちに。クッキー食べてる場合じゃないわよ。」
「分かりましたよ。もぐもぐ。」
「やっと、仕事か~。」
「どうやら、そのようだな。」
ガロンとサカナも、扉の近くへと向かう。
「やれやれ。」
本を閉じ、フレーヴァングも、向かう。
そして、勢いよく扉が開き・・・。
「仕事がきたぞ~。って、お前ら、みんななんで、そろって待ってんだ。」
これは、ギルド『グラッシィウルフル』の冒険を綴った壮大な冒険記。
彼らの冒険について書き記す。伝説のギルド『グラッシィウルフル』の誕生を描いた物語である。