200文字小説集 vol.2 約束の甲子園(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2020/03/12 野球部だった僕は好きな子と約束をした。 「僕が甲子園に連れて行ってやるよ。そしたら付き合ってくれ」 「行けたらね」 「本当か?」 「約束よ」 秋の地方大会が始まった。僕の活躍でチームは優勝。 そして、見事に春の選抜大会の切符を手に入れた。 「やったぞ! 付き合ってくれ」 「まだ甲子園に行ってないわ」 素っ気なく言う彼女。でも、時間の問題だった。 そんな時に新型のウイルスが蔓延した。 開催中止…。 「残念ね。夏までお預けね」