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少子化は、国を亡ぼす、プロローグ

気が付いたら書いていた後悔はしている……

 埃をかぶっている路地裏にあるバーで、救国の英雄ことユウヤ・サイトウはぽつりと呟いた。 


「思えば遠くまできたもんだ……」


 もうすぐ26を数える男の黄昏たセリフなどうっとうしいだけだが、確かにユウヤがこの世界に飛ばされてから、というよりも飛ばされた時点で遠くに来ているのは確かだろう。飛ばされてきてからも姫の救出、竜神との邂逅などなどがあったのであれば、当時中二で患った病が完治せず、むしろ悪化していたとしても致し方ないことなのかもしれない。


「だいたい、なんで俺のキラキラ輝いていた青春時代を、血にまみれたファンタジーに捧げさせられてたんだって話だよな」


 ちなみにはたから見たユウヤの学生生活が灰色だったのだが、それは感じ方の違いなのであろう。


「俺はそこまでラノベや漫画好きだったわけでもないのに、人選間違ってんだよ」


 例え目を輝かせながら魔法をぶっ放して、異世界を謳歌しているように見えていたとしても、それは彼にとっては戻れない故郷を思い出せないために無理をして振る舞っていたに違いない。今こうして愚痴っているのも、決して命がけで救出された姫に袖にされたから、というわけでは……


「そりゃ、こっちも別に気に入られたくて助けたわけじゃないし。それでももう少し感謝の言葉とか、あってもよかったと思うんだけどなぁ……」


 失礼、ただ非常に見苦しい失恋模様でしかなかったようだ。とはいっても、この世界にユウヤが飛ばされてから10年、様々な功績から経済的に余裕もあれば、人脈も構築できている。怠惰ではあれど、頼まれたら断れない、典型的なお人好しであり人望もそれなりにはある。十分成功者と言ってもよいとは思う。


 恋愛方面を除けば、の話ではあるのだが……





王子襲来


助けて


少子化による国家存続の危機



投げやりにもう、相席やでもやればいいじゃない


相席とは!?


男女のマッチングシステムのあるまぁ、お見合い飲み屋みたいなもんだよ。


ではよろしく!!


ぶんなげやがったあぁあああああ!!


そんなこんなで異世界相席飲み屋、始まりマス。



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