プロローグにゃん
初投稿!
あまりの文才力の欠如をお許しください“〇| ̄|_
ここはとある喫茶店の1つ。
アンティークなこの店は1部の人から有名で、店内は少し薄暗く珈琲匂いで埋め尽くされていた。
そんな店の中で1人の男性がスマートフォンの画面と睨めっこしていた。
「モフりたい!」
彼の名前は城野祐介。
極々普通の高校生で、ちょっと猫好きな男の子である。
「また画面の猫さん見てるんですか?本物を見ればいいのに」
珈琲を運んできた女性、宮野茜は祐介にいつもの台詞のように口を開く。
「いつも言ってるじゃないですか。自分…猫アレルギーなんですよ…」
そう、彼は猫が好きだ。
何なら今のところ女性より猫の方が好きだ。しかし、しかしながら、神様とは意地悪のようで、彼はアレルギーにより犬猫に触れないのだ。
「モフりたい…」
「あはは…祐介さんを見るとこの世の残酷さが滲み出ますね」
そう本当に悲しそうなのだ。
本当に。
「あ、噂をすれば、外に猫ちゃんを抱えた女性が」
ガタガタ!!!
椅子が後ろへ飛んでいきそうな勢いで立つ祐介。
「猫だ!」
そしてほんわかと見てるこっちが幸せになりそうな笑顔で猫を見ていた。
しかし、その時。
「「え?」」
祐介も茜も驚いた。
何故ならば、猫を抱えた女性に向かって1台のトラックが突っ込んできたからだ。
「ばか!見えてないのか!」
祐介は店のドアを勢いよく開け、急いで走り出す。
「あ、ちょっと!祐介さん!」
何より女性と猫を助けたい一心で飛び出した祐介に茜の声は届かない。
「危ない!」
「え?」
祐介はこれまでに出した事の無いようなスピードで駆け抜け、そして…
「ドガァン!!!」
鈍い音と共に意識を失った。
「にゃあにゃあ」
トラックがぶつかった現場に残されたのは寒さが消えかけ、暖かくなった日差しと猫の鳴き声、血溜まりになった男女が倒れていた。
不定期更新です:(´◦ω◦`):