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ヲタサーの姫と従者(ひとり)  作者: ぷるぷるん
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交差点。

バンッ。 呼び鈴も、ノックも、なんの前置きもなく開かれた扉の前には、既に予想されていたように、そいつが立っていた。

「よう。 おひさー」

「おう! 久しぶり!」

「ちょー。 びっくりするからチャイム無しで急に入って来んなって言っただろ。 何回目だよ」

俺が普通にあいさつしたのに対し、キロは少し怒ったような様子。 まぁ、これはいつものことだ。 問題は、サキちゃん。 彼、福原を初めて目にしたサキちゃんは、何かを察したような表情で福原を見ていた。 まぁ、あんな話を聞いた後なので、「え、この人が?」みたいな感じだろう。

「ん、よう。 はじめまして。 俺、福原。 えっと、サキちゃん? で、良いのかな?」

そんなサキちゃんに気づいた福原が、サキちゃんにあいさつ。 でも、多分気づいたといっても、サキちゃんの存在をみとめただけで、サキちゃんのそんな、複雑な気持ちは察することが出来ていないのだろうが……。

「あ、はい。 サキちゃんでいいです。 よろしくお願いします」

なぜか、敬語のサキちゃん。

「普通に話して大丈夫だよ。 こいつ」

「おいおい、なんでお前が決めんだよ。 ま、全然良いんだけどよ」

「変なとこにつっかかってんじゃねーよ」

俺とキロの二重の攻撃に、少し困ったような表情を浮かべたようにも見えたが、すぐに「やれやれ」みたいな顔をして、「とりあえず、あがってもいいか?」なんて聞いてくる。

「あぁ、いつまでも玄関でもあれだしな。 もーすぐピザ来るから、そこ開けといてほしいし」

キロの承諾をえて福原は部屋にあがり、買って来たらしい飲み物やアイスなんかを冷蔵庫に詰め込み始める。 勝手知ったるなんとやら、だな。

「ところで、今日はなにで来たのさ?」

「チャリ。 そこの停める所置いといたけど、大丈夫だったか?」

「あぁ、良いよ。 大丈夫だと思う」

「……」

俺達三人が普通に話しているとき、サキちゃんは、終始福原の観察につとめていた。 まだ、なんとなく馴染めていないのか、それとも、虫食い事件のことが気になるのか、はたまた、その両方か。 いずれにせよ、サキちゃんがいまだに少し居づらそうな雰囲気だったので、俺が話をふってみる。

「サキちゃん、なんか飲む?」

「あ、麦茶で」

「おっけー。 待ってて」

「あ、ごめんね。 ありがとう」

話をふろうと思ったけど、いい感じの話題が思い浮かばなくて、結局普通に飲み物勧めただけになってしまう。

冷蔵庫に向かって、麦茶を取り出し、俺とサキちゃんの二人分の麦茶をコップに注ぐ。

ピザ来るまで何しよーかなぁ……。

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