プロローグ
会話文の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
1年振りに、エロゲの店頭購入特典が欲しいが為に外出をしていたら突然トラックが!
イヤホンを付けて爆音でアニソン・メドレーを聴いていたせいか、俺はまったく気づけなかった……。
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俺が目を開けると、雲の上……。俺は、死んだのか?
「やっほー」
「うわぁ! 突然雲の中から現れやがって! お前は誰だ?」
「私は、閻魔だよ〜」
「その割には可愛いじゃねぇか」
「だって私は可愛い閻魔だもん」
「自分で可愛いって言いやがった!! で? 俺は死ぬのか?」
「顔は不細工の割に理解力早ぃぃ!」
「いや、顔と理解力の相関係数はゼロに近いだろ!」
「わぁ、不細工の癖になんか難しいことを言おうとしている!」
「だまらっしゃい!」
「だが断る! 一応、説明が必要なの。あなたは、死にました。しかし、それはちょっとした間違いです! あなたは、あと15年後、やっと童貞を捨てれると思って入れようとした瞬間に死ぬのです。心臓発作でした。チーン」
「はぁ?」
「ちなみに、相手は、いわゆる『プロ』です。ですが、2次元から飛び出ようとした貴方の勇気は、評価に値します」
「はぁ? 素人童貞になろうとした矢先!!」
「とても残念、無念です」
「まぁいい。俺はまだまだ、2Dの住人だ。それで?」
「閻魔としては、蛇の生殺しが見れなくて非常に残念です。ですので、あなたは異世界憑依してください!!」
「おっと、テンプレだな。異世界憑依、ウエルカム! ただし、チート有りが条件だ!!」
「チート? それは何ですか? 閻魔帳には、載ってませんが?」
「チートを知らない? 説明しよう! チートとは、異世界で、楽して、全てを手に入れて無双できる能力だ! 全てっていうのは、女、金、権力だ! 地道な経験値アップの為に、雑魚モンスターをひたすら狩るとか嫌だからな。最初から最強! 強くてニューゲーム!」
「なるほど……。分かりました。では、そのように手配します……。はい、手配完了です。転移した瞬間、貴方は全てを手に入れています。金、力、名誉、そして女。もし貴方が、お前を抱きたい、などと一声でも口に言えば、全ての女は喜んで股開きます」
「おいおい。股を開くとか…… もっと、上品な言葉を使ってくれよ。たとえば、ハーレム…… とかな?」
「まさしく、そのハーレムです。貴方を見るなり、女性は、抱いて! と押し寄せて来るでしょう」
「何そのイージーモード!」
「では、異世界憑依を始めます」
「ちょ、ちょっと待てよ! 念のため確認するが、人間だけで無く、エルフとか、獣娘とか、合法ロリ魔女とか、ツンデレとか、とかとか。それに人間でも、ツンデレとか、人妻とか、聖女様とか、各種諸々取りそろえているんだろうな? ちなみに、俺の美的感覚と一致していなきゃダメだぞ? 俺がエロゲで鍛えた審美眼は伊達じゃないぜ?」
「もちろんですよ。閻魔を舐めないでくださいね? 願いはそれだけですか? まだ、あと1つくらいなら願いを叶えられますよ?」
「俺の願いは、俺のお前が叶えてくれる願いを10個に増やすことだ!」
「は? そんなのダメに決まっているじゃないですか」
「なっ! 俺の必殺戦法が……。まあいい。それは保留にしておく。意外と、想定外のピンチとか異世界に行ったらありそうだからな。願いを、保険として残しておく! シュワッチ!」
「うわぁ。国民健康保険を滞納している人が、異世界憑依に保険とか……」
「別に問題はない。国保からの差し押さえ、からの自己破産、からの生活保護という勝利の方程式が俺にはあるからな! 奥の手は最後まで残しておくものさ……。奥の手を見せるなら、相手の奥の手を見てからだ。それがこの世界で生き残るための秘訣だ。憶えとけ、鯱!」
「わかりました……。では、異世界憑依、ご案内〜〜〜〜」