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完成?

ジリジリと音をたてながら火花が散る。この子がじいちゃんの手で直されていくのを俺はただ見守ることしかできなかった。

この子と過ごすことになるのかな。どんな子なんだろ。楽しみでもあり不安でもある。だって機械だぞ…。生活スタイルだって俺らとは違ってくるんだろ?正直不安な気持ちのほうが大きいな…。


「おい、終わったぞ!!」

じいちゃんは大きな眼鏡から顔を覗かせながら俺にそう言った。俺は急ぎ足でじいちゃんとこの子のもとに。

「…どう?動きそう?」

「まだわからん。なかなか複雑でのぉ。うまく動くか保証はできん。じゃが最善は尽くした。あとはお前次第じゃ。」

じいちゃんにも困難だなんて…。

でも、捨てることだけはしたくない。なんとか…この子に光を与えてやりたい…!

「わかった。ありがとう、じいちゃん。俺、この子を引き取るよ。」

俺は自分に言い聞かせるようにそう言った。



…って決心したものの…。

「どうすりゃいいんだよ…。」

家に帰って改めて思う。俺よりかは小柄なものの、全く動かないし、しゃべらないし、どう扱っていいのかもわかんないし…。

「…にしても、本当に人間みたいだな…。」

俺はその子の頬に触れた……───

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