表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/52

27.

前話まとめ。

戦争は続き、陸だけでなく海よりも敵が来る→マコト、狙撃により船腹を破壊。船を沈め、大功を得る。

 季節は夏。争いの原因である平原は青々と繁る草を白南風に波打たせ、人々の争いなど知らず夏の日を謳歌している。そこは多くの獣を育み豊かな自然を表していた。人々はそれを見、楽しむことも無く、炎天に矢羽を鳴らし剣風を巻き、血煙を霧の如くなびかせていたのである。


 戦争も遂に佳境へと至り、ベル王国とヤラヴァ国の連合軍は魔法による多くの死者を出しつつもついに外壁へと取り付き、内部へ入れさせんとするアレセスの兵との衝突が始まっていた。沖の船はすでにマコトにより壊滅に近い打撃を受けていたが、地上でそれを知るのには遅れがある。ベル王国の指揮官、カルロスはそれを知ることなく、船の到着を聞き時を見て仕掛けていたのであった。


「ええい!抵抗が激しいではないか!? 我らの海軍は何をしているか!」


と、カルロスは怒声を上げながらも、動かしてしまい外壁に登り始めた軍を引くことなど今更出来ぬ。今引けば被害は甚大となり、攻め手を休めることなど愚策。ならば全力で手を打つと、未だ外壁を登りきれぬ東門へと彼は魔術師を向けることとなった。本来ならば、門主が居ない場所を突く予定だった魔術師の手ではあったが、敵の弓の魔法も飛んで来ず乱戦になっていない今しか機会がなかったのである。


 数名の魔術師が全身鎧を纏う戦士たちに守られながら前進し、射程に捉えるといざ魔法を発動せんと揃って内気を巡ら迸らせる。それによって外壁の上には、火の中級魔法である内部に燃料を蓄えた直径1メートルほどの火球が魔術師と同じ数である10が出現し、外壁へと襲いかかろうとしていた。これを嗅ぎつけたのは、輪月功の門主リオとその旗下の精鋭である。


 その火球を見るや、


「お前ら、ありゃあちと不味い!やるぞ!」


と叫び、低い気勢を発すると一足飛びに外壁の上まで飛び上がり、両手を合掌した構えを取る。リオに続いて上がった者たちは20を超え、皆丸々とした巨躯を並べて同じ構えを取ったのである。


「よおぉし!輪月功の力、太陽をも呑みこむ我らの月をとくと見るがいい!」


戦場に轟く大声でそう叫ぶと、大きく息を吐き、そして風切り音がするほどに勢いよく吸い、落ちてくる火球そのものを呑み干していく。リオはその中でも3つの火球を呑み、内力を持って魔法そのものを捻じ伏せていく。彼ら輪月功の丸い巨躯は飾りではなく、内力を蓄える貯蔵庫そのものであり、豊かな内力を持って内功を成す。その豊な内力を使い気を練り上げ、自らの身中に魔法を取り込み、相手の内気を打ち消しマナをも変質させる陽呑法と呼ばれる大法である。無論、これは非常に難しい内功であり、リオの旗下の門弟たちも失敗し、身の内より爆ぜる者が幾らか出るが、数度行われた魔法による被害はこれによって殆ど出ず、防がれることとなった。とは言え、生き残ったリオ自身も門弟たちもただでは済まず、満月の如く満ちた体は萎み脂肪が失われて皮のたるんだものとなってしまい、蓄えていた内力も失われ門主の1人はこれで大きく武力を下げ、外壁の維持はしたものの力は削がれたと言っていい。


 この大法に攻め手も見入り、僅かな間止まっていたが、前線の指揮官が我を取り戻すと威勢を上げ、外壁への攻撃は再開される。東の外壁も大きな攻防が続くが、そこは南北も同じであり、北と南はすでに外壁に上がり路にも入り込まれていた。大魔法で多くの死者を出し、外壁よりの弓や魔法で壁の下には死者が積み上がり、夏の暑さで初日の一団からはすでに腐臭が漂い始めている。だが、それでも攻め手は万と残り、アレセスの軍を大きく凌ぐ数を持って外壁へと梯子を取り付け登っているのだ。精強を持って知られるアレセスの兵も数に押されることとなり、外壁を登られてしまえば敵兵が壁となり梯子を落とすことも出来なくなる。


「陣を維持し、これ以上入れるな!敵が多いなら敵の死体で入る隙間を無くせばいい!」


そう声を張り上げ、自らも剣を手に乱戦を縦横無尽に駆け回るのはリンである。千変八雫は変幻自在の武術だが、本来は個に秀で陣を敷くのに向いてはいない。己の長所を殺す面はあれど、敵の浸透を許すわけにはいかず、門弟たちは剣陣を敷き隙間なく刺突を繰り出し敵を斃していく。リンはといえば、その戦場を駆け回りながら味方が不利であれば圧倒している敵の後背より武威を誇る者の首を狩り、膠着していれば地面を這うように駆け敵の足を悉く斬り払う。そうして敵が怯めば、梯子から下へ向かい袂から出した毒を放つと八面六臂の活躍を見せていた。


(勇将が居ないのは救いだけれど、敵の数が多い!)


と、本人は余裕を持って威声を上げ攻めてはいるものの、減らぬ敵に臍を噛む思いであった。


 さて、同じく敵が外壁へと登り路への侵入を果たしている北門側であるが、こちらは少々趣が異なる。敵兵は応神掌法の門主や門弟によって斃されてはいたが、それ以上の脅威となり敵兵が梯子を上るのに躊躇する原因があった。1メートルに見たぬ小さく丸い体を跳ねまわすリルミルたちである。リルミルは生来から内気を扱い門主たちすら及ばぬ極まった使い手であり、ここは門主のラーシュを含め、3人の門主が居る以上の力を持って外壁の敵を討ち斃していた。

 門主たるラーシュとその門弟たちの得物は素手、もしくは太く長い棍である。


「切るよりも手加減が効く」


と、ラーシュはのたまうが、拳や掌によって肉体を潰されたり、棍によって人の形を成さぬほどに砕かれた肉体は酷いもので、とてもそうは見えない。彼らは剣陣よりも個々が広く間合いを取り、一見浸透しやすいように見える陣形を組むが、その間合いや陣内へと入り込めば棍が四方より襲い、その人数が数人居れども全員を鎧ごと叩き潰すのである。上手く躱しても、遊撃に残る無手の者が飛びかかり、斃していくのだ。そうして陣内に残る肉体は棍により跳ね飛ばされ、死体は雨のごとく外へと降り注ぐ。門主たるラーシュ自身は1人で門弟たちの陣と同じだけの間合いを自らの物とし、入った兵には、「手足口無」と言われ怖れられる内気によって鉄の如く硬い掌を使い、あらゆる位置に掌打を浴びせる鉄槌外掌によって敵兵は血を噴き肉と鉄片の小さな塊と化し、敵兵の残骸がごろごろと奇妙な造形物としてラーシュの陣内に転がっていた。

 リルミルたちといえば、


「戦は無駄だなぁ」


「あぁ、食えもせん。これをしても飢えるだろう?」


「これをしても肉も食えん。人が相手なのに酒もないな!」


「しかし、友が頼むと言ったし仕方ない」


などと問答をしながら、ラーシュと門弟たちを合わせた以上の戦果を挙げる。敵兵の鎧も剣も、彼らが内気を巡らし爪で切れば、粘土に刃物を入れるようにすぱすぱと切り裂かれ、人も同じくばらばらになった。かといって敵兵が攻めあぐねれば、近付き手足を無造作にリルミルたちは掴むと、引き抜くか引き裂くのである。

 他の外壁で行われる戦闘に比べ、人の形の残らぬこの戦地は、外壁に上がることも路に入ることも阻止はされない。だが、それをすれば酷い死に様が待っており、降ってくる味方の成れの果てを見た敵兵の足は鈍り、それを鼓舞し武芸も達者なはずの指揮官が四肢をもがれて捨てられたのをきっかけに一部の者たちの梯子を登る手が止まり、それは広がりを見せていくのだった。


 門主たちの奮闘により、アレセスへの侵入は殆ど無く、アレセス側も千以上、ベル王国に至っては取りつくまでに数千を失い、この外壁の攻防で戦闘出来るものは半減していた。


「糞が!」


と、ベル王国のカルロスは憤るが、これは予定通り門が開けぬことで待機する8千が動かせぬこと。そして、海軍から上手く港を制圧出来たという報が一向に来ないこと。そして、味方が上手く動かないことにあった。

 カルロス自身は、魔術師へのけん制のための人数を2つの門側に出し、1つの門を集中して叩いて門を開くことを狙っていたのだが、ベル王国にとっての大陸での初戦であり、先陣であったということが災いしその手が打てなかったのだ。指揮所にいた将官の誰もが先陣と門を開く大功を狙い、海軍によって壊乱され陸の兵が何もしなかったと言われては問題であることも含め皆が功を焦る。彼らからすれば無敵の海軍が失敗することはあり得ず、敵兵は減りこちらは多勢と将たちは己が私兵を含むそれぞれの軍を動かすこととなった。結果、全ての門を攻め誰が開くかを競うという傲慢なものになったのだ。カルロスも全軍の指揮官としてこれを承知したのだが、こうなった今になり、


(あの戦知らずの若造どもめ!私の言うとおりにすればこんなことには!)


と憤っていたのである。今では無傷なのは彼の直下で突入を待つ兵のみであり、引くにしても何らかの功を立てねば本国で確実に責を問われ、良くて蟄居。悪ければ首を斬られるだろう。そのことが分かっており、彼は軍を引くことも出来ないでいた。ただ、彼の言う一点突破の策も、今すぐに突入を待つ兵を投入すれば成ったかもしれない。だが、戦知らずと罵ったカルロス自身が海軍での賊に対する一方的な殲滅戦くらいしか経験しておらず、軍学で習った知識とはかけ離れた事態に頭も動かず臆病になり、自らを守る兵まで投入する決断を下せなかったのであった。

 無論、これだけの敵の数に門主たちも無事とは言い難い。リンは流れ矢に背を撃たれ、その隙に左手を手首より半ばまで斬られ千切れかけている。血こそ内気で無理矢理に止め、痛みを毒で誤魔化しているが、徐々に動きを鈍らせていた。東門のリオも先の大法によって内力を失い、気勢を上げてはいるもののその力を大きく落とし、同じく詰めているフガクも今でこそ無傷だが、内力の消耗は激しく何時まで持つか?と言ったところである。無事なのは、門主を超えるリルミルたちがいる北門くらいなもので、その北門の兵は門主ラーシュが外壁を降り暴れ回り百人以上を文字通りすり潰したことで潰走を始めていた。


 その頃、西の港にも上陸艇が上がり戦闘が開始されていた。上陸艇は燃えぬよう塗料が塗られ、屋根は鉄板で覆われた堅牢なもので、弓は弾かれ魔法で火をつけようにも屋根を滑り落ち、殆ど効果が無い。そうして上陸をした船によって2000近い敵が港へと入り込んだのである。この敵海軍の兵は、地上の軍と比べ精強な者が揃っており、武功の達人も含まれ、一進一退の激戦が繰り広げらた。地の利を利用し罠にかけるなどアレセスが僅かに優勢ではあるのだが、上陸兵は死兵とまでは行かずとも、背後は海で逃げ場無しと果敢に打ち掛かってくるのである。

 リクの率いる剛山功法の精兵は槍陣を構え列をなし、地を這うように駆け槍を下から繰り出す独特の槍術によって敵の防御を突き崩すが、敵は幅広の婉曲した刀による刀法を使い少数で陣を組み、槍陣の中へと打ち入ってくる。そこに槍術では分が悪いと、リクと同じ剛山功法の剣法「剛山六剣」を使う者たちが剣陣を組み槍陣に助けに入り、たちまち陣は入り乱れ乱戦へともつれ込む。そうした中で、マコトの居る灯台へと向かう敵の一団があった。この上陸部隊で最も上官であり、ベル王国で「千首一刀」と謳われる女傑、鱗族のライラ・フェラッダである。旗下も刀法の遣い手ぞろいであり、アレセスの陣を突破し血風に髪を靡かせながら確実に灯台へと近づいていた。


 それを阻止せんと、リクと共に灯台を護る兵たちは防御陣を敷き、横列に5列で並ぶと1列目は地を這い斬り上げ、2列目は敵中段へ突きかかり、3列目は上に飛び頭を割らんと剣を振り、4列5列は抜けた敵を受け止めるために構えを取る。剣陣による一斉攻撃によってベル王国の兵も受けるも避けるも出来ずに数を減らすが、数の差により内部へと入られ、乱戦となって剣戟の音が響き渡ることになった。ライラと直下の数人は、この攻防一体の陣に対し、錐のようにライラが一点を飛び貫くと1列にそこを抜け、灯台へと迫る。


(この戦。負けたが、船を貫く何かを知らねば引けもせん)


と、自慢の帆船が一方的に沈められた原因を探り、逃げ帰るつもりでライラは動いていたのであった。港で勝ちは無理だが、手がかりくらいは掴まねば仲間の弔いにもならんと、灯台に迫る彼らだが、


「通すと思っていたのかね」


と、彼らが気付く間もなくライラの直下の部下、6人のうち3人が気配を消し近付いたリクの手によって切り捨てられ、己が身に何が起きたかも気付かず両断された躯が6つ、地面に転がり落ちた。


「あんたの名は?」


と、ライラは聞き、その隙に部下も剣を構え直しリクへと相対する。


「ふむ?・・・私は剛山功法のリク・スーゼンだ」


相手の問いにリクはそう答えると、ライラはにやりと笑い、


「断魂無剣リク・スーゼンか!船を沈めた手がかりくらいと思ってたけど、これはいい手土産が出来るねぇ! 私はライラ・フェラッダ!千首一刀のライラさ!」


と言い、双刀でリクへと打ち掛かる。リクの首や腹を狙う数手を剣も抜かずにリクは避け、ライラが悪寒に身を引くと彼女の肩の鱗が数枚切り裂かれ血を噴いた。リクは相変わらず無手に見え、剣は腰に佩いたまま抜いても居ない。


「舐めんじゃないよ!」


と、ライラは叫び、耀刀八手と呼ばれる片手で4閃、両手で8閃を瞬時に使う武技をもってリクを捉えんとするが、それが8閃、16閃、24閃と続いてもリクに届くことは無かった。焦りながらも刀法の冴えは増し鋭い刀の閃きがライラの両手より迸るが、いくらリクを捉えたと思っても、泰然としたリクが傷一つ無くその場に立っているのである。

 実のところ、リクを捉えるだけならば、ライラほどの武ならば難しくは無い。だが、見当違いのところを斬り、振り抜いたとてリクは斬れないのである。ライラの武が門主に迫る1流であると見抜いたリクは、初手で相手の肩に触れた際に毒を仕込んだのであった。大して強くは無いが僅かに五感を狂わせる毒は、相手を侵しても気付かれることなく、こうして刀を振るっていても僅かにずれており、捉えどころを失った刀技など避けるのは難しくはない。そして、僅かなずれ程度ではライラの部下が見抜くのも難しく、こうして悠々と避けて実力差を見せているのだった。

 焦るライラに部下も加勢し、リクはその部下を先に斬り捨てていくのだが、不思議なことにその剣閃すらライラには見えないのだ。だが、部下が死んでまで作った隙とも言えぬ僅かなぶれは、リクの体では無く服と帯を切り裂き、それによって佩いた剣は地に落ち転がってしまう。


「はっ!余裕を見せて剣が無くなりゃ本当に無剣だねぇ!」


そう言ったライラの左腕は宙を舞い、港の水へと落ちたのであった。ライラは剣無くして斬られた自らの左腕を見、それが信じられずに呆然とリクを見たのである。


「私が無剣と呼ばれるのはそのままの意味なんだがな・・・腰に剣を佩くだけで間違える馬鹿が多くて助かる」


余裕そうにリクはそうライラに告げるが、驚いていた彼女は止めを刺されるよりも前にひょいと飛び上がると、海中へと没し逃げたのである。リクの武名だけでなく、その智慧の深さにこれは敵わぬと勝負など捨て逃げに移ったのだ。


「しまったな。まぁ、腕が無ければそう長くは持つまい」


ライラの没した海中をしばらく眺めていたリクだったが、斬られた帯を拾って結び剣を佩きなおすと、


「お前らの指揮を取った千首一刀のライラは討ち取ったぞ!我らアレセスの勝利だ!皆、勝どきを挙げ敗けた者たちを刈り取るぞ!」


と、内気を込め港に響き渡る大音声で叫んだのであった。これにより膠着していた港の兵たちも一気に形勢が傾き、勝負は決することとなる。同じ頃、ベル王国の陸側の指揮官であったカルロスも無敵と思っていた海軍の敗退を聞きつけ、我先にと撤退を始めていた。

 リクは元々剣法も得意で、彼が佩く剣も「奇晶氷剣」と呼ばれる利剣である。この剣は剣身が透き通った見えにくい剣で、これもまた彼の無剣を際立たせているが、実際は無手による手刀を使った閃手仙功という剛山功法の秘技であり、門主である彼1人が使う無手による内功であった。リクは自らの技の殆どを隠す武術家であり、策を得意と自負するフガクなどよりも策略家なのであった。


 マコトはこの最後の決戦のなか何をしていたかと言えば、遠くに見える帆船が近づかないか見てはうろうろと狭い灯台の上部を歩き、また見ては動きと落ち着きなく、


(下が騒がしいけど、手伝わなくて良かったのか?)


と、港の騒乱の音が気になりそわそわとしていたのである。いつもリルミルがいたせいか、目が足元を向いたり手を中空へ延ばしたりと、不安を解消したくて自然と捜してしまい、居なくてため息をつくということも多い。気晴らしに噛むような干し肉も、舌を絡ませる酒も手元に無く、話すものも居ない。外に出たくもなるが、指示を守らないのもいけないだろうとそれも憚られ、結局はうろうろしながら船を見るだけであった。

 そうして時が過ぎ、マコトの耳にもリクの勝どきが聞こえてきて、思わず窓から顔を出し港を見るのだった。マコトの眼には焼けたり崩れたりしている街と、勝どきを挙げ敵を追い立てる味方の兵たちが見え、


(あれ?勝った?終わった?どうなったのかな・・・)



と、戸惑いながら徐々に実感を深めていくマコトと、海中よりそれを見るライラがいた。彼女は遂にマコトを目にし、情報を得たとばかりに水中へ戻るとすいすいと泳ぎだす。だが、腕を失い血を流したライラが生きて帰れるかは運任せ。こればかりは生き汚く勝ち抜いてきたライラも、自分の命を天に任せるより他は無かったのであった。

お読みいただき有難うございます。

マコト、全然出番なし・・・。早くまったり話にも移りたい。

今回、規定路線な感じではありましたが、大軍にアレセス敗北、マコトや門主たちは潰走して騒動を起こしながら道中を彷徨うという方向も楽しかったかなーと悩んだりしました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ