プロローグ 初めての殺害
「逃げろ!!!また奴等が!!ぐわっ・・・」
一つの言葉を吐いた男性が鎖で首を断ちきられた。それと同時に、人々は絶望と悲観の叫び声を上げ、一目散に逃げ出した。
「キャアああああああああ!!!」
訳が分からなくなった人はそのまま生命を断ちきられていった。
「くそ・・・。終わりだあああああああああああああ!!!!!」
みんな死ぬのか。そうだ。奴の悪の狂気。それはとてつもなく大きく、そして強く伝わってきた。そうなるだろう。
また、その目に見えた人の残骸。顔を被いたくなる。しかし、それはできなかった。人は視力に頼るし、いつどこで出てくるか、直感で選ぶと、確率はかなり低い。
もう、どうしようもない。クワハハハハ。もう、何だっていいんだ。その思いはこみ上げてくるばかりだ。
「フワハハハハハハハハハハハハハハ!!!やるならやれ!!」
彼は思いっきり叫び、両手をあげ、降伏のポーズを取った。終わりだ。と、思っていた。しかし、
「さあ、次の残酷は別の地だ。」
と聞こえた瞬間、遠くなる足音が耳にはいった。影から見ると、どこかで見た、面影が残る、奴の姿が見えた。
「何だあいつは。奴が、今日の被害を出したのか?」
彼、エナジー・ハントロンは、面影のある、奴を見ながら、つぶやいた。