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過去話 夢?

短いですね。

ジリリリリ!ジリリリリ!


眠い、眠い、あれ、何の音?


ジリリリリ!ジリリリリ!


私、頭打ったよね?確か、庭で、何にもないところで転んで。それにしても何?この音、あ〜眠いあと5分いや30分寝たい。目覚まし、そう目覚ましだ、止めなきゃ。だって、学校行かなくちゃ。起きなきゃ、起きろ、起きろ。


「起きます……」


重い頭を何とか持ち上げて、ついでに腕も伸ばして目覚ましを消す。

なんだあ?この感じ。夢か?夢だよね?すっごい変な夢見た。貴族のお嬢様になる夢だ。それもちょっとワケありの。夢にしてはリアルだ。設定も凝ってるし、なにより頭を打った時のあの感じ、すっごく覚えてる。

思わず頭をさする。怪我やコブなんかはなさげだ。当たり前だけど。


「っと、やばい、時間が…!」


釈然としないが、時間は待ってくれない。ただでさえ朝に弱いからギリギリの時間に目覚ましかけてるのに。

私は急いで身支度をし、朝ごはんを食べ、学校に向かった。


私は井上詩織。この春中学生になった13歳。ソフトテニス部所属。テニス(ソフトだけど)を始めたきっかけは某テニス漫画を読んで。察していただけたかもしれないが、まあまあオタクだ。少〜しだけ同人活動にも手を出していたり。最近はジャ○プ作品にどハマりしている。あれは神の書物だよ。ちなみにBLもGLも、もちろんNLも嗜む。比重はBLに傾いているかもしれないが…。推しはたくさんいる。そりゃそうでしょ。作品によって変わるし。今日も推しがかわいいから生きるのが楽しいネ!


しかし、私の嗜んだ数多の作品の中で、あんな世界、あったか?


結局今日は授業中も、部活中も、更には家に帰ってからも、あの夢のことが忘れられないでいた。だって本当にリアルだったんだって。ワケあり貴族の令嬢、周りは美形だらけ、魔法あり、西洋風。まるで最近流行の乙女ゲームみたい。私、乙女ゲームはあまり嗜んでいない。夢女子ではないので。私は推しを愛でたい、あわよくばその恋路を応援させてくれ、よっしゃ二次創作でくっつけちゃる!ってなオタクなので。

しかも乙女ゲームってもあれね、それをネタにした小説や漫画は少し見たことがある。あれは確か、乙女ゲームの悪役令嬢に転生しちゃった女の子が頑張って破滅の未来を打ち砕いたりする内容だった。あの夢は、なんだかその雰囲気に似ていた。


いや別に、私がそうとかじゃなくて、あくまで世界観の感じが、ね。

しっかし私、もしかして夢属性あるのか?あんなイケメンと美人に仲良くしてもらったりとか、大事にされてたりとか、ちょっとかわいそうな境遇だとか、夢見ちゃったりしてるのか?まさか、私は推しをひっそり見守りたい壁になりたい系オタクのはず…。


夢って確か意味がある場合があるんだよね…?夢日記でもつけてみるか?もし明日以降も同じ夢見るならなんか日記で小説でも書けちゃいそうだ。それは面白いかも。


私は早速適当に使ってないノートを取り出して夢の内容を書き出してみた。う〜ん、読めば読むほど珍妙な夢だ。でも書き出したらなんだかスッキリした。

満足した私はベッドに入り、電気を消す。

また夢を見るだろうか、いやきっと見れないんだろうな。そんなことを考えながら眠りについた。

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