34話 襲撃が確定する
「本当に申し訳ありません」
『いえ、別にそこま謝れるような状態ではないので顔を上げてください』
自室でキレイな土下座をヘルプちゃんにぶちかます。
優しいヘルプちゃんはすぐに許してくれた。
でも俺の暴走で厄介ごとが増えたのは確かなので意気消沈である。
せめて足を引っ張らないように頑張ろうぜ俺!
「いない間は軽率な行動はしないって言ったのに、こんなことになってごめんなさい」
クリスとの話し合いの時、実はヘルプちゃんは留守にしてました。
また自称神様のところに出張中だったのです。
仲が良くて嫉妬しちゃうね!
『あれと仲が良いとか絶対にないので安心してください。むしろ……将来的に敵になる相手なのでいつか滅ぼして見せます』
ははは。
神殺しとか魔王殺しよりハードル高くありませんか?
そんな冗談を言って場を和ませてくれるヘルプちゃんマジ大好きです!
『好きで会いに行ってるわけではないんですよ? むしろわたしがマスターの情報を完全隠ぺいしてるので、定期的に報告に行かされているだけなのです』
隠ぺい?
はて、なにを隠しているんだろうか?
『与えられたスキルには、どのような行動をしたのかの情報が送られるようなものが仕込まれていたのです』
マジかー。
池田とかの行動は全部筒抜けになってるってことかー。
『そうですね。しかし、この超優秀なわたしはその辺のシステムを改ざんして、送信をストップしてありましたからご安心ください。ただ、神様が『そのままで構わないけど、定期的に報告にきてね。それが条件だから』とか文句言い出したので、仕方なく出向いてるだけです』
そうだったのか。
『それで……彼女が預かってる娘ですね』
窓の外で鶏と仲良く戯れているシャリエラへ視線を移す。
彼女はたった数日で鶏たちとすぐに仲良くなっていた。
一番偉そうにしてる体格のいい鶏には、群れのリーダーってことで名前まで付けて可愛がってる。
いずれ全ての鶏に名前を付けようとしてる気がするが、俺には体格のいいリーダー鶏以外見分けがつかん。
『近々襲撃がありますので覚悟してください』
ホワァイ?
『驚くことではないですよ。きっとマスターの同級生の方がちょっかいを出してくると思います』
マジか。
面倒臭い。
『すでに周囲に偵察が何人も様子をうかがってます』
やばい。
思ったより深刻な状態だった。
『まあ、どんな相手だろうと蹴散らしますのでご安心ください。ただ、襲撃があることだけは心得てくださいね』
了解。
まあ、ヘルプちゃんがいればなんの問題もないから安心していられます。
『ふふふ、期待しててくださいね』




