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25話 乱戦、再び魔族

 目的地に着くと、そこはすでに混沌としていた。

 先行部隊がすでに戦闘開始しており、収拾がつかない状態となっている。

 原因は一部の冒険者が、珍し魔物を発見してそれを狩ろうとしたことが原因らしい。

 そのまま戦端が広がっていき、手の付けられない状態になっていた。

 とにかく到着した者から順次戦闘を開始していく。


「これはもう乱戦ですね」


 シェラがため息をついている。

 俺も同意見です。


「これは強敵が出るのを待って、向かうとか言ってられないわね」


「攻撃は最大の攻撃だー」


 クリスは嬉しそうに剣を抜いている。

 そして池田、それを言うなら攻撃は最大の防御だ。


「はああああっ!」


 クリスが剣を横に一振りすると、目の前に炎の壁が現れ目の前の魔物を焼き尽くす。


『あれは魔剣ですね。炎の魔力が込められています』


 魔剣かー、流石Aランク冒険者は凄い装備持ってるな。


「どりゃー!」


 池田も手近な奴からどんどんホームランしていく。

 新装備の盾は背中に背負ってるな。

 たしかにバットを振るのに邪魔だから背中に背負うのはありか、背後からの攻撃からの防御もこれで安心だ。


「あなたは戦わないのですか?」


 シェラが訪ねてくる。


「俺は回復魔法使いのヒーラーなので後方待機です」


「確か魔族戦では風魔法を使っていたそうですよね? 馬車でそう彼女が言ってましたよ」


 池田が普通に暴露してくれたおかげで、風魔法の件はバッチリ筒抜けでござます。


「いやいや風魔法は切り札だからさ、そんなに人前で使わないことにしてるのよ」


「今はどう見ても非常事態だと思うんですが? それなのに温存する理由はあるんですか?」


 彼女の視線が痛い。

 彼女は絶対にドSに違いない。


「【エアカッター】」


 視線に耐え切れなくなり、風の刃で適当に魔物を切り刻んでいく。


「本当い無詠唱なんですね……」


 驚いた表情のシェラも、俺が働き始めたので自分も戦いを開始する。


「【アイスアロー】」


 彼女が詠唱を終えると氷の矢がいくつも生まれて魔物に降り注ぐ。

 当たった魔物は瞬時に氷の彫像へと変化していく。

 なるほど【氷炎】ね。

 氷と炎の2人の使い手ってことか。

 しかし2人とも強い。

 Aランクは伊達じゃないってことか。


「強い魔力を感じてきてみれば……これはこれは楽しめそうな奴らじゃないか」


 突然、上空からの声に身構える。

 あれは……魔族!?

 人の姿をしてるが、頭には角が生えている。

 それに纏う魔力の質が人間のものとは明らかに違う。


『気を付けてください。あれは中級魔族です』


 えっ、ヘルプちゃん訓練中の会話で、中級魔族が出たら逃げたほうがいいですよとか言ってましたよね。

 それ今も変わりませんか?


『はい、できることなら逃走をお勧めします』


 周囲の魔物は全て退治済みである。

 なので池田、クリス、シェラは上空の魔族と戦うために構えだす。


「どう考えても逃げるって雰囲気じゃないよなー」


 逃げたいけど逃げづらい。

 この状況で一人だけ逃げ出すのは、ちょっと勇気がいります。


「さあ、楽しませてくれよ……人間!」


 戦いが始まる。

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