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プロローグ

 前略、只今クラスごと異世界転移準備中です。

 予冷が鳴り先生が入ってきたと思ったら、自称神様でした。

 しかも異世界の神様と説明されて「これから君たちを私の世界に招待してあげよう」と、拉致宣言されてしまい大混乱。

 気づけば外の景色は真っ白、外に出ようとしても窓も扉も開かない状態。

 自称神様が「まあまあ、全員に英雄クラスのスキルポイント与えるから自由に楽しんでよ」と言い出すと、現金なもので半数は異世界転移を楽しみにし始める始末。

 そして生徒たちの前に半透明の表示が浮かび上がり、それでスキルを自由に作れると説明される。

 スキルポイントは100で、パソコンのキーボードみたいなのが表示されている。

 それで試しに最強の魔法使いと入力してみたら【ポイントが足りません】とでた。

 まあ、流石に無茶ぶりすぎたと思い、次は魔法の才能と剣の才能と打ち込むと【スキルは一つまでです】とかえされる。

 スキルは一つで、無理のない範囲で設定すると……。

 周囲を見渡せば皆思い思いのスキルを考えるので必死だ。

 きっと強いスキルを作って異世界を楽しもうとしてるんだろう。

 俺は自分が凡人だということを誰よりも理解している。

 なので例え強いスキルを手に入れても、使いこなす自信もないし、現実問題無理だろう。


 なので俺は望んだ。

 自分に足りないものを望んだ。



【ヘルプ】

・学習型

・できればある程度の知能があり会話とかしてみたい



 欲しいのはサポートしてくれる優秀なパートナー。

 だからこうした。

 学習型にしたのは、多くの知識を最初から詰め込むとそれだけポイントが減るだろうと思ったから。

 ないものは後からいくらでも詰め込めばいい。

 その分を、次の知能の部分が向上して欲しいという望みもある。

 正直異世界なんてところに放り込まれ、本当に信頼できるパートナーがいないのは不安なので、例えスキルでもある程度会話できたりしたら嬉しいという望みからだ。


 そうこうしていると全員のスキル作成が終了したようだ。


「では異世界に飛ばしますね。よい人生があなた方に訪れることを祈ってますよ」


 神が誰に祈るんだろうとか疑問に感じる中、教室は眩い輝きで覆われる。

 こうして何処にでもいる平凡な高校一年の俺――鬼塚おにづか 天理てんりは、異世界へとクラスの人たちと共に転移することとなったのだった。

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