税 2
社会保障関係費。国の歳出の3割を締める、国民に対する医療・福祉の発展に用いられる費用。安易に想像できるのは、老人に支給する年金や働けない人への生活保護辺りだろう。
単純な問い、何故それの額が年々上昇しているのだろうか?
老人。南十年にも渡り国に労働力を捧げてきた勇敢なる戦士。長年養ってきた経験は若者を圧倒的に凌駕する。が、彼らが所有する知識や思考は一昔前に通用したもの、物流の流転速度が日を追う毎に加速する現代、それは言い訳にも使えないものである。
老人の介護をする事で自分の存在意義を満たすものがいる。使い古した16bitPCを優先し、今オーバーヒート気味で稼働する32bitPCに殆ど手入れしないのが正義だと掲げられている国で働いているのだから、ある意味普通の行動なのだろう。
老人は物流を良く回すと誰かが言った。では、その物を仕入れる為に何を消費しているのか。大方、労働者から年金という名目で巻き上げて分配している金銭を消費している事だろう。物流流転の方法として取り上げるには、濁流が度々発生しそうな策である。
年功序列型社会は、生産性の高い人材を浪費する傾向にある。日本はその模範であり、教授でもある。
生活保護対象者。非常事態に陥った人を救出する為に成立した生活保護が、無産市民のすがり先と言われるのには証拠がある。
ある家族の話。父親は他界、母親が病のため寝たきり状態、娘息子達は特に働くことなく生活していたそうな。娘息子達は母親向けに支給されている生活保護費を抜き出し、悠々自適と暮らしていた。母親が亡くなった後の話は無し。
ある親持ちの独身の話。彼は病に伏せている親に支給されている生活保護で食い繋いでいた。だから、親の延命は自分の命綱でもあり、延命治療を泣いて懇願したそうな。親が亡くなった後の話は無し。
これらは全て、実話である。国がもし負担をするのならば、「保護」の範囲ではなく「補助」の範囲までと定めるべきではないのだろうか。
延命治療対象者。彼らは医者と政府の都合で立てられた正義、それの被害者である。生物の掟に反する事で与えられる苦痛と無力感は、私では到底計り知れない。延命治療が与えるものは、知人には癒えぬ喪失感、他人には際限知らぬ脱力感。
恐ろしいのは政府がこれを「人生百年計画」と商売判定するまでに認定済みだという事実だ。国が推奨する拷問/生物実験が労働の先にあると知ったら、どれだけの労働者が業務を放り投げるのか、容易に想像がつく。
税金の使用目的は過去にすがる為か、今留まる為か、未来を創る為か。
政府が見るべき目標は何処に在るのか、今一度見直さなければならない。
↑何ヵ月か前に書いたやつ。
反論も多いだろうな、誰それを悪くいうなってね。
別に言っても言いが、1つ事実を。
この国その内、非労働者の人権がどうのこうの言ってられるほど余裕なくなるから。
そこんとこ宜しく。