くらいあー
笑いたきゃわらえよ
藍色の霧が広がって10メートル先も見えない
突っ立ってるこの地面が、道なのか、平野なのか、そもそもそんな地面のように僕らを支える機能なんて持っていないのかもしれないが、多分、行き着く先は終わりなんだと思う
殺されるのか、老衰死なのか、はたまた死ではない消滅なのか、まあいっぱい選択肢はあるんだろうけど、結局のところ大差ないように思える
結局全部消えるんなら、それまでの道のりなんて、所詮自己満足でしか無いんだよ
そんなら、ただ幸せなほうが良いんだよ
いや、そんなばかばかしい話をしたいんじゃないんだよ
マリオネットみたいな人生は、それこそ最善手でもお断りだ
自分の幸せのためなんて、結局それは人類が生存するために作られたただの歴史による命令文の集まりじゃないか
いや、知識欲なんて何だって、所詮命令文なんだけれども
人類は「ラプラスの悪魔」を否定したけど、それは、論理によって無いことが証明されたんじゃなくて、この幸せな幻想郷で生き続けるため、まだ知らずにいるためなんだよきっと
そして、別に舞台で踊る人形が決まっていなかったからって、設置された人形の踊り方が決まっていないなんて、誰もいってないだろ?
別に踊らされることから逃げたい訳じゃないんだよ、僕らは何かにダンスを踊らされていることで初めてここに存在しているという主観を手に入れることが出来るんだから
ただ、どうせ踊らされる人生なら、一矢報いたいんだよ
生きて終わりを覗くんだ。矛盾を矛盾たり得なくしたいんだ。全てを創作物で表すんだ。万事を証明したいんだ。
方法なら幾らでもある、人だってごまんといる
別に、解き明かすのは自分じゃなくて良いんだ
まあ、何かを手に入れたときに何かを失うように、全てを手に入れたときは全てを失うんだ
そんな度胸も私にはないのかも知れないけど
何が言いたいのかって?
簡単だ
操られることからは逃げられなくとも、自分を操るものくらい自分で決めるんだ
知らないままで幸福を貪る位なら、知って絶望した方が良いだろう?
人形の腕がとれたところで、ボンドやらではっつければそんなものすぐに治るんだから
藍色の霧が広がって10メートル先も見えない。
多分この霧は私が見たくて見ているもので、多分見ようと思えば、誰でも知ってるような、想像もつかないようなものが、果てが見えるはずなんだ
そんな果てを見るための勇気を私はまだ持っていない
その勇気を僕は半径10メートルの円の中でまだ探してる
笑いたきゃわらえよ
そんなに恥じない人生を過ごしているんならな