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6話 対価を返さない奴には死を!




まだ反抗する勇者を踏みつけているとようやく堪忍したのか、握手を求めて来た


「お、やっと分かったか!よろしくな」


「ああ、こちらこそ、ねっ!」


勇者は左手に持った渦々しいナイフを持つと俺の首めがけ突き刺そうと迫った


そんなことは想定済みなので、俺は右手を捻り上げると回転を加えながら勇者を地面に叩きつけた


勇者の身体はあらぬ方向に曲がりながら中に舞い、血の霧を吹きながら地面にめり込んだ


「うわっ!グロ」


地面に散らばる肉片を眺めながら、やっちまったとか思ったり思わなかったりした



勇者だった物を見ながら後処理に困っていると肉片は光になり消えて行った




何度でも蘇る的な?

敵は堪ったもんじゃないな




「そうだ!宿を探しているんだった!」






「あのっ!助けてください!」


「ん?何?勇者の奴隷ちゃん?」


「わたし達、勇者に無理矢理奴隷にされたんです!どうかおねがいします」


うわー、勇者君やるぅー!


「はいよ!」


手刀で首輪と鎖を叩き割り、爆発する瞬間にアイテムボックスに収納した


「これでいいかな?」


「「「ありがとうございます」」」


「ん。」


「え?なんですか?」


え?なんですか

じゃねえよ!タダで外す訳ねぇだろうが!

「ワタシ外シマシター!対価下サーイ!」


「でも、お金とかないんです」

「食べ物もありません」

「自分を差し出すのも嫌です」


イラ

イライライライライライラ!!!!


何が女の子には優しくだ!この野郎!

爆発寸前の首輪を付け直してやろうか?



「あの、うちの親がやっている宿に泊まるのはどうですか?」


「お、いいね」


っち!しゃあねぇな許してやる




「では此方です」


俺達2人は歩き出した宿を目指して








後ろには、再度首輪を付けられて焼け焦げた遺体しか残ってなかった











◇ ◇



side 勇者


俺は地球から急にこの意味不明な世界に召喚された


テンプレな展開


魔王を倒せ!


なんてな



勇者のステータスは最強だった

強くてニューゲームってとこだ


なんでも出来た


金も女も力も手に入れた


その辺の魔物なんかデコピンで倒せた







なのに!あいつはなんだ!


なぜ、村にあんな化け物がいる!


BランクのモンスターでもHP 3000がいいところなのにあいつの攻撃力はおかしい!


最初のパンチで10000くらいダメージを受けて、最後の投げ技なんか540000ダメージだそ……


あいつラスボスかよ





しくじった!仲間にしとけば良かった!くそっ!







ーーピコン!


《隠しクエスト 勇者討伐 :報酬 エスカリバー》


クリア



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