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3話 空飛ぶ狂人




ーーーーあっつ!





なんだ!

物凄い熱気に包まれつつ起き上がるとそこはーーー



クレターだった


今さっき隕石がぶつかったかのような光景が広がっていた


何故かクレターの中心にいた俺はしばらく呆けていたがあまりの暑さに意識が戻ると《爆発》の魔法で飛び上り、俺が最も得意とする魔法《飛行》でその場から飛び去った




ゲーム時代の感覚に現実となったこの身体を慣らす為、空中で立体飛行をした


アイテムボックスが健全なことを確認するとギルドメンバーがくれた面”嫉妬の邪面”を被ると練習がてら地上の魔物目掛けて光属性魔法ホーリーレーザーを打ちながら、なんとなく西へ西へと飛行した



「アッヒャヒャヒャヒャ〜!!!!」

俺は時折、人間ごと魔物を焼き払い、逃げる人々に、魔法を撃ちながら飛行した


いやぁ、狩りは最高ですなぁ!











時速120kmで飛行すること2時間あまり、ようやく街が見えてきた



街に入りたい気持ちもあるのだが、門番に

『身分証か通行料を払え』と言われる主人公達を漫画やラノベで見てきた俺は、近隣の村で適当に金を稼いでから街に入ることにした









街から少し離れた村、なんか警備が緩そうでいいな



ゆっくり着陸ー!



ーーーズガガガガガガ!!!!



ふう!多少地面を破壊してしまったようだが仕方ない



着地地点の地面には、ばらばらに爆せた馬車と肉片が転がっていた




◇◆◇◆



-side とある冒険者-



僕の名前はアルバン

農家の生まれの三男坊。家は貧しく、三男坊なんかが耕せる土地なんてない

大人になってもつく仕事もない

学もなければ、地位も、権力も財もない

ないないづくしの僕には選択肢なんてなかった


その一、野垂れ死ぬ


その二、盗賊になる


その三、冒険者になる



全く選びようがない。

その一と二は論外だ


命をかけ、割に合わない金額で魔物を倒したり、荷物を運んだりするなんでも屋


それが冒険者だ





そんな冒険者(ぼく)達は、魔物大量発生地帯、エマの森に来ていた


ゴブリンやオーガと言ったモンスターから、オークやブルボアと言った喰える魔物まで様々だ


ぼく達、黒槍の猟団 はエマの森を抜けた先にある、ブルブン平野で囲まれていた



黒槍の猟団のメンバーのひとりシューダが、平野にウサギを取りに行ったきり戻って来なかった


不審に思った僕達は平野を進み続け、そしてゴブリンに殴られているシューダを見つけた


すぐに僕達でゴブリンを片付け、《ヒール》で回復させたのだが、ふと気配に気づくと周辺を数百にも及ぶゴブリンに囲まれていたのだった




それから、じりじりと置いてめられ『もう駄目だ!』そう思った時、天から光の光線が走ると一瞬にしてゴブリン供を焼き払い塵に還した




突然やって来たその男 (?)は高笑いしながら空中を駆け抜け、光の光線でゴブリンを焼き払うと西の方向に向かって飛んで行ったのであった


僕達を置き去りにして……。

















ーーーピコン!




完了済み

〈クエスト:とある冒険者の危機 /報酬 銀貨3枚〉








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