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嘘ですよね  作者: 遊風
8/14

7

桜庭くんがいるから、きっと何かあると思っていたが、何事もなくあっさり終わってしまった。


少し拍子抜けだ。


私が思うに桜庭くんのストー…ファンが乱入するか、図書委員の隠れファンが荒ぶるか、と思っていたが。


「委員長ぉーーー。委員会終わったし、一緒に帰ろぉー」


「一人で帰れ。ハウス!!」


「えぇ、一人で帰るのぉ。一緒に帰ろうぜ。どうせ家隣だし。」


「お前と帰るとろくな事がない。一人で帰れ。それに、私は仕事がまだ残っている。」


「わかったぁ。遅くなるなよぉ。」


まったく、いちいち私と帰ろうとするな。

黙ってればむっつりスケベも、チャラ男のイケメン。一緒に歩く度に女の嫉妬の視線が鬱陶しい。


そんなことを考えながら、これからの事と今日の反省をまとめあげた。

窓の外は暗く影を落としていた。


「はぁ、終わった。さて、帰るか。」


先に副委員長を帰して正解だ。

いつもより暗いと思っていたが、雨がぽつりぽつり降っている。

図書館は、静まり返っていた。

広めな図書館に、私一人。

一年の時から結構遅くまでいたが、あまりこの時間帯は得意ではない。

いつも私の安心の場所が、薄気味悪い場所になる

ぶっちゃけ言えば、怖いのだ


これ以上耐えられない、そう思ったとき


---------ガダッ



「ひっ。」


誰だ………。

私以外居ないはずだ。

先生はさっき、一階に行ったはずたじ。

ほかの生徒は私が帰した。

委員会が終わったあと、図書館に生徒は来なかった。

と、いうことは……………


一瞬考えてはいけない事を考えてしまった。


「念のため音のした方に行かなくては………」


そうだ、もし本が何らかの原因で落ちてしまったら拾わなくては。

自分に言い聞かせながら、音がしたほうへ、近づいてゆく。


そこには、なにもなかった。


本も落ちてなくいつもの通りだ。

じゃ、空耳か?


私は何事もなかったのでそのまま帰ろうとた。

が。


「っうわっ。」


柔らかい何かに当たった。


「大丈夫?」


「っえっ?」


そこには噂の桜庭くんが立っていた。


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