5
と、何処ぞの金持ちのようにふんぞり返ってた昔の自分をぶん殴りたい。
殴って殴って殴って!!
浅はかな考えを打ち消したい!!
それは、午後の一斉生徒会で事件は起きた。
私は、今日やる事の一覧表を数枚つくり、机に並べていた。
図書委員会は、地味な仕事が多い。
けど、その内容はとても繊細だ。
私は、去年の反省を生かし懇切丁寧に説明書を作成
今朝出来た、出来立てほやほや。
一通り仕事が終わったあと、ぞろぞろと委員がきた
皆、私の知っている優秀な人たち。
これぞ、わたしが欲しかった人材。
「Hell!!委員会。」
流暢な英語を言ってきた女の子。名はアリス・菊川・クラント。
イギリスと日本のハーフ。中学まで海外でくらし、高校から日本にやってきた、縦巻きカールのお嬢様。
真っ赤な唇に、何処までも透明感のあるブルーアイズ。そして、なによりどんなに動いてもみだれない黒い縦巻きカールの髪。
最初は、9割英語で何を言っているかわからなかったが、彼女の努力と、コミュニケーション力でたった半年で日本語をマスター。
また、英語圏だったため図書館の英語の本のレパートリーを増やす事の協力をしてもらっていた。今ではいなくてはならない人材。
「どーも、アリス。」
「どーも、こんにちは。委員長。あの、委員長来てますか?KINGはいる?」
「はっ?!誰の事言ってるの?」
「KING………OH,桜庭。」
「……………………わっつ?」
「桜庭。今日から、図書委員です。」
「………………………………………………………what?」
「Good,発音!!」
「あっ、ありがとうございます。っっっじゃくて、
はっ?」
こうして事件は、起きた。