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嘘ですよね  作者: 遊風
2/14

あるうららかな春。

高校三年になりました。

卒業に向けて学園生活を楽しみましょう。


と、冒頭に書かれそうな一節を思い浮かべた。


私齋藤優希は今日をもって高校三年生になりました

教室は去年と同じ持ち上がり。

顔は皆知っているはずなのに、どこか去年とは変わっている。

クラスの中でも1、2の可愛い系女子早乙女さおとめさんは、去年より化粧が濃くなっていて、

お調子者の池田くんは、休み中彼女が出来たようで物凄くテンションが高い。

去年いつも一緒に行動してた、五十嵐いがらしさんと渡辺わたなべさんが朝から一言も会話をしない。

変わっているな、と思い周りを見渡せば一人一人ちゃんと変わっている。

人間たった何日かでここまで変わるとは、人間の不思議である。

そんな中、私は去年となんにも変わっていない。

一人だけぽつんと穴ができたようだ。

別だん、困っていない…。

少しだけ疎外感を感じるだけ。

私はいつもののように、去年と同じで本を静かに読み始めた。


「おはよー。ゆんゆん!」


無視だ。無視。

しょっぱなから、シリアス展開を披露してるのに、空気を壊すような人間を知らない!!。

無視。


「無視は、良くないよー。ゆんゆん!!」


「……………………………」


「ゆんゆんー!!無・視☆なのー?ねぇーー、おーい!!ゆんゆん?…………おい、聞こえてんだろ、返事しろや」


「おはよう、齋藤さん!!」


私は自分の命ため、明るく振舞った。

この私に声をかけてきた人は、齋藤真由美さん。

見た目はごっついギャル。

茶色の髪に、バサバサのまつげ。

目の下に黒子ほくろがあって、流し目をされたら、その色気にI・HI・KO・RO☆の美人女子

なぜか、席が前後というだけで、高校一年生の時からのお友達。

絶対に住む世界が違う私達だが、案外息もあい今に当たる。

(多分私と友達なのは、本人のギャプのせいだろ。見た目はお色気担当の美人女子だが、中身はただのヤ○ザだ)


「今年も、よろしくね☆」


「ハイ…ヨロクシクです」



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