釈然
どうするものか……。
私の横で、気持ちよくすやすや寝ている桜庭を見ると、現実を忘れそうになるほど美しい。
そして、なんか癒される。
…………って、おい。今私こいつを見て、癒されるって思ったか?
私を拉致った変態を?!
部屋中に気持ち悪い写真を貼るような変態を!?
くそっ……これだからイケメンは!
無性に腹がたってきた。
私は、桜庭の腹に蹴りをいれた。
「……うっ」
苦痛耐える桜庭は、それはそれは美しい。
寝起きのため頭が覚醒してないため、自分のおかれた状況がわからないっという顔をしながら、腹の痛みに耐えるその顔はなんとも形容しがたい美しさを醸し出していた。
なんだろう……ものすごく酷いことしたみたいだ。
酷いことしているのは、こいつなのだが。
「うぅ……痛いじゃないか。委員長。」
お前は乙女か。
「乙女じゃないよ。あっ、けど俺の身体は誰に穢されてないからある意味乙女かな☆」
「1回お墓に入って、輪廻転生してこい」
さっきの罪悪感をかいせよ。変態。
「私の脳内を探るな。お前はエスパーか。いや、ただの変態だったよな。今すぐ、私を帰らせろ。変態。」
「あははっ。委員長性格変わってる☆」
「オマエモナ」
何コイツ。嫌だ。気持ち悪い。
ベットの上に男女2人。
部屋中には、わたしの写真。
何もかもキモチワルイ。
「なにが、目的だよ!」
頭の中がぐちゃぐちゃになる、ってこういうなんだろう。頭の隅で冷静に考える第3者の自分がいた。
「委員長……泣かなくていいんだよ。俺達はこれから此処で一緒に暮らすんだから」




