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それから、今まで思い出すことはなかった。
自分でもあれだけ天使に惹かれていたはずなのに、本を捨てられた、という小さな繋がりがなくなったためか、子供の特性か。ずっと、忘れていた。
まさか、あの天使が桜庭京だったなんて。
「委員長、俺……俺!!!!!!」
とても喜んでいらっしゃる。
私の身体を包む腕に力が入って凄く痛い。ぎゅうぎゅう、ぎゅうぎゅう強度をます。
あっ、やばい。
息が………………。
「俺、ずっと委員長と話したくて。けど、周りにいる害虫達が阻んで全然話せなくて……っ委員長?!委員長!!!!!!」
あぁ、なんか身体が重い。なんだ、これ。
ふと、身体に重さを感じながら目が覚めた。
「なっ……なんだ、これ」
目に飛び込んできたのは、私の制服を着た姿だった。あたり1面に広がる、私の顔、顔、顔!!!!!!。
そして、驚くことに私の隣には桜庭京が私の身体を抱き枕の如く、ひっついていた。
「なんだ、ここ。気持ち悪い。」
桜庭京が強く私をひっついているため、重くて動かない。その上、至るところに私の姿。
私は極度のナルシストじゃない。自分の姿のはずなのに、吐き気がしてきた。
「ここは、何処だ」
一刻も速く、ここから逃げなくては。
私の命が消える。
桜庭京をどかそうと身体を動かすが、動くほど桜庭京は力をます。お前は蛇か。
本当なら桜庭京を起こすのが一番だが私の野生のカンが、起こしたら最後と悲鳴のように叫びまくっている。
あぁ、誰か助けてくれ!!!!!!




