入学フラグ3
続きです。
「あー今日からあんたらの担任の安西 由美子だ。一年間よろしくなー。」
やる気のなさそう、いや全くない先生だな、まぁ、その性格、嫌いじゃないが。
「あーひとつ連絡。入学式は作者がメンドくさg...、学校側の都合で中止になった。」
「「「えぇーーーー.........」」」
作者、グッジョブ。机の下で小さくガッツポーズをしてみた。
「マジかよ.......」
「楽しみにしてたのに.....」
「最悪.....」
....?何でクラスの男共はあんなにショックを受けてんだ?普通メンドくさいと思うだろ......まぁ他の奴らの事なんかどうでも良いが。
「あーとゆーコトでこの学校の事とかについては後で他の先生やら先輩やらにきいておけよー。」
その後、他に色々あってなんだかんだで放課後になった。
クラスを適当にみまわしてみると、ちらほらとグループが出来ていて、カラオケに行こうやらメアド教えてやら盛り上がっていた。
こういうときにやることは1つだけ、ひっそりこっそりと帰る。
友人なんて作ろうとは思わないし、何より時間がもったいない。せっかく早く終わったんだ、有意義に使わないと。さぁ、帰ろ帰ろ。
「ねぇ、和久井君。」
....声をかけられた。何、このデジャヴ。
振り返ってみると、案の定、愛川が立っていた。
「メアド、交換しようよ。」
来た...何故に俺なんだ...?メンドくさい...
まぁ、こういうときの対策はバッチリなんだが。
「悪い、ケータイ持ってないんだ。」
「えっ、そうなの?」
マジである。俺はケータイを持っていない。
理由は簡単、説明は省く、ここまでくれば皆さんもう解りますよね。 そう、メンドくさいから。
「うん、だから無理。」
「そっか、なんかごめんね。」
「別にいいよ、じゃあ。」
「あっ、うん。」
さぁ、さっさと帰ろ、時間がもったいない。
間
玄関を出て、辺りを軽く見渡してみたが、まだ教室内に残っているからか、帰ろうとしている人はすくなかった。
うむ、静かで大変よろしい。いつもこうだといいんだがなぁ。
やっと「入学フラグ」は終了です。