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【完結】映画のようなワンシーンを。/美形(ヤンデレ系執着)×平凡(クズ系浮気性)  作者: ハタセ


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映画のようなワンシーンを。/美形(ヤンデレ系執着)×平凡(クズ系浮気性)

「お前のせいで秋良(アキラ)君が僕と付き合ってくれないんだ!平凡のくせに!何様なんだよ!」


 ありゃ、いきなりのチワワ登場

 いやぁ、今回のも活きが良いね

 うんうん、青いよ青い。やー、青春だね!


「なに笑ってんの!?気持ち悪いんだけど!秋良君が優しいからっていい気になるなよ!」

「あ~ゴメンなー?笑ってるつもりなかったんだけど…君があんまりにも可愛いからつい、ね?」

「ハァ?」


 マジきもい!とか言われたけど気にしないよ俺は。

 だってこーんな可愛い子から俺に話し掛けてくるなんて、こんな時しかないもん。

 今日は男の子だけど気にしない。

 据え膳食わぬは何とやらだし、俺はバイだしリバだし。


 いいよね?落としちゃっても。


「キミ怒った顔も可愛いね☆」


 ニコッ!


「キモッ!」

「え~酷いなぁ~…ねぇ、秋良なんてやめて俺と付き合わない?確かに顔は平凡だけど、そのかわり一生君だけを愛してあげる。尽くしてあげる。だから俺のモノになってよ。ね?」


 壁際まで追い詰めて甘く甘く囁きかけると可愛い子は「えっなに…?」と狼狽えはじめた。


 ヨシヨシ、あともう一押しかな?


「この顔が嫌なら整形でもなんでもするよ?君に好かれる為だったら俺はなんだって…んぅ?…」


 淡よくばキスでもしようかと続けた言葉は誰かの右手によって口を塞がれた事により遮られてしまった。


「秋良君!?」


 俺の背後を見たチワワが顔を真っ赤にして驚いている。えーなにその顔、可愛いな。今すぐにでも食べたいな。


「はぁー…大和(ヤマト)、またかよ…」


 その子の顔に見惚れていると、俺の背後から長い長い溜息が聞こえきた。


「うぅ、うぃあう」


 手の平で押さえられて上手く喋る事が出来ない。


「言い訳なら後で聞いてやる。つーか…えっと?誰?」


 背後にいるであろうその声の主は、俺の目の間に居るそのチワワへと話しかけた。

 おいふざけんな横取りする気か?今このチワワは俺が落としている最中なんだから空気読んでどっか行けよ。


「秋良くん、まさか僕のこと覚えてないの?二日前も5回目の告白したばっかりなのに…」


 は?こんな可愛い子に5回も告られてんの?は?そんな事ある?俺まだ1回も告られた事ないけど?お前以外には。


「いや覚えてねーし。つか、お前帰ってくんない?俺は大和に用があんの。あと、俺は大和以外と付き合う気ないから。大和以外の奴と付き合うとか絶対有り得ないから。無理だ。俺には大和が居んの。大和じゃなきゃダメだし嫌だ。あんたがどれだけ俺に告ったとしても俺の返事は変わらないから」

「そんな、秋良君…何もそこまで言わなくても…」


 途端に落胆するチワワ。でもそんな君も可愛いよ。ちょっと俺と一夜を共にしない?って言いたいけど口!!手、邪魔!!


「あのさぁ、これ以上俺と大和に付き纏うつもりなら容赦しないけど、いい?」

「ご、ごめんなさい!」


 いや、チワワに付き纏ってんの俺の方なんだけど…。

 チワワは一気に顔面蒼白になり俺の腕の囲いからするりと抜け出すと走り去ってしまった。

 ごめんねチワワ…震えてる姿も可愛かったよ。


「プハッ!あー!!勿体ねー!!折角の機会だったのに!なんて事しやがるテメー!」


 離された手によってやっと喋る事を許されたが、俺の口からはそんな言葉しか出て来なかった。


「チッ…黙れよ大和。何回言えば分かるんだ?俺がフった相手に難癖付けられてそれを大和が寝取ってんじゃねーよ!」


 そう言いながらそいつはさっきまで俺の口を塞いでいた手のひらをペロリと舐めあげていた。

 えっやだ、キモイ。イケメンなら何しても許されてると思っているような行動がキモい。でもコイツの場合そんな事考えずに舐めてるんだろうなってところも分かってるので尚更キモかった。


「うるさいな。いいだろ別に。俺はお前みたいに外見も良くないし頭の出来もふっつーなんだからこれくらいの事しねーと誰も相手にしてくんないんだよ。あと汚ねーから舐めんな洗って来い」

「俺が居るだろ!てか付き合ってんの俺なんだから俺だけを見ろよ!…最近キスさえまともにさせてくんねーのはそっちだろ大和。…クソっこれだけじゃ全然足りねぇ満たされねぇ」


 はいはい、出た、出ましたよお決まりの台詞が。

 正論ですけどね、それをお前が言いますか?


「初めに浮気したのそっちのくせに」


 チクリと文句を言ってやると秋良はウッと少し喉を詰まらせたがまた語気を荒げた。


「つっても1回だけだろ!しかもヤッてねーし!」


 ヤッてもヤんなくても浮気は浮気だろーがよ。気持ちが浮ついた時点で浮気なんだよ。別に俺は束縛するタイプじゃないけど世間一般ではそういう感じだろうが。


「それに、あの時は俺、お前にヤキモチ妬いてほしくて…大和の気持ち確かめたかっただけだし…」


 あーあーそれな?それも何回も聞いたなー。耳にタコが出来る程だ。

 あ、タコの事考えたらなんかタコ焼き食いたくなってきたなぁ

 帰りに買い食いしよっと。


「なのに…逆上した相手をテメーはそのまま食っちまいやがって」


 そうそう、タコ焼きのようにペロリとね!


「えへへ」


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