変わりゆく祭り
掲載日:2026/04/12
毎年あるのです。
変わりゆく世に
変わりゆく村
変わりゆく人のなかで
祭りだけが変わらずにはいられなくて
こどものころは楽しみだったはずの催しに
ぼくは はじめておとなとして顔を出した
数を減らした小学生たちが
神輿をかついで村じゅうを
ねり歩くこともなくなったし
神社の隣にあった公園が潰されて
新しい公民館が建てられていたのには
いつのまにと驚かされたうえに
村のおとなたちが当番していた出店は
そのせいでひらかれる場所ごと失くして
業者のキッチンカーを呼ぶだけになっていた
それでもここには人の集いがあって
薄れた信仰心の変わりに
薄まってもなおもまだ色濃い
村と人の風習と そこでうまれる交わりがある
祭りはすがたを変えてしまって
ぼくもこどもからおとなになったけれど
村も 人も 祭りも
まだここにはありつづけるんだなと
あたりまえのようで
あたりまえじゃないようなことを
いまさら知った
顔出しませんでした。




