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第14.5章 気まずい?2人

今回のは本編が短めなのでおまけみたいなのです






「そんじゃ先生はここで戻るからお前らは気をつけて帰れよー!」


「うっす」


「はい」


校門を少し出たところまで来ると先生は駐車場の方へ向かっていった


「本当に賑やかな先生だな」


「はは、そうだな」


ここまで来るまで、ずっと喋りっぱなしの夏海先生に2人で呆れてしまう


「さてと、別当さんの家はこっちか?」


「あ、ああ。そうだが、本当にいいのか?もしあれだったら1人で帰るが…その、キミには申し訳ないし」


「別にいいよ、暇だし」


「…でも」


「さっき倒れた女の子をほっぽって1人で帰らすなんてことしたら俺が姉貴に怒られるよ」


「そ、そうか」


「だから気にすんなよ、別当さんが嫌ならやめるけどよ」


「わかった。では、言葉に甘えるとするよ」


「OK!じゃあ行こうぜ」


「あ、その前に甘えるついでで申し訳ないのだが」


「ん?」


「帰る道は少し遠回りしてからにしてほしいのだがいいかな」


「いいけど…なんでだ?体調は大丈夫なのか」


「その先はほら…その…野球部の練習場があるし」


「あー!なるほどな。わかった、少し遠回りしよう」


「すまない、ありがとう」


「これはあれだな、伝説の

"一緒に帰って友達に噂されると恥ずかしい"ってやつだ」


「……どういう意味だ?」


梓がキョトンとした顔をする


「いやなんでもない」



2人で並んでしばらく歩く…


(周りから見ると高校生カップルの下校デートに見えるかもな)


妙なことを考えないように首を振る


「ど、どうした」


隣の別当さんをびっくりしさせてしまった



「い、いやなんでもない。そういや、

この前早速また店に来てくれたんだって?姉貴が嬉しそうに話してたよ」


「たまたま、凛さんと店先で会ってね。また楽しい時間を過ごさせてもらったよ」


「姉貴も楽しかったみたいで、

JK2人とお友達になっちゃったわーってはしゃいでたぞ」


「それは嬉しい限りだな。こちらも本当にご馳走になってしまったのが申し訳ないが…」


「それは気にしなくていいぞ?新メニューの意見が聞けて助かったって言ってたし、それにまた来てくれるんだろ?」


「ああ、また行きたい。」


「その時にたくさん注文して落としてくれれば」


俺は逆さのOKマークを作っておどける


「ふふっ、わかった。そうさせてもらうよ」


「2人に食べてもらったプリン、正式に新メニューに加えることなったらしいぞ」


「そうなのか!あれは本当に美味しかったからまた食べたいな」


「おう、来てくれ」


「ふぅ…」


疲れた様子でため息を吐く梓


「おいおい、本当に大丈夫か?」


「すまない、最近…疲れることが多くてね」


「悪かったな、無理に話させて」


「いやそんなことないさ、キミも凛さんと同じで楽しく喋ってくれたから疲れを忘れてしまった」


「そうか…」


「だから気にせずしゃべってくれるか、そっちの方が気が紛れるんだ」


「わかった」


「キミこそ転校してきてどうなんだ?私は違うクラスだからあまり会わないし」


それは俺が会わないようにしているのもあるんだが…この前のが気まずくて


「あー、意外と楽しく過ごしてるよ」


「意外?」


別当さんが怪訝な顔をした


「あー、いや、この学園のイメージがよくなかったとかじゃなくてさ、昔から学校というものが嫌いだったんだ」


「そうだったのか」


「体育科はいいな、身体を動かす授業が多いから

机に向かう時間が短くて済む」


「ふふ、藤堂くんはジッとしてるのが苦手なようだな」


「そういうわけじゃないんだが、授業だとどうもな」


「でも、前の学校の成績をみるにそんなに悪くなさそうじゃないか」


「なんで知って…ああ、"資料"か」


「一応、進学校だからな。成績の確認もしなければならないんだ」


「ここの生徒会長はそこまでするのか」


「お陰でやることが多くて困ったもんだ」


いつも大人びていて凛としている彼女がものすごくくたびれている、そんな様子を見てあるやつを思い出した


(雄兄さん!)


「そっか、お疲れさん」



俺は思わず彼女の頭をポンポンとする


「ふぇ…?」


不意の仕草に、別当さんは小動物のように声を漏らして俺が触った頭の部分に手を当てて顔を赤くしてこちらを見る


妹に昔よくしていた癖が、つい出てしまった



「あ、すまん。思わず…」


「い、いや……あ、ありがとう?」


「お、おう」


彼女はくるりと向きを戻して進み始める


……やっちまったな。


沈黙の中、しばらく歩いた。


「ありがとう、あそこがうちの入り口だから

もう大丈夫だ。」


彼女がそう言うと目の前に現れたのは、高い石垣に重厚な門。瓦屋根の奥に広がる大きな屋敷は、まるで時代劇の舞台のようだった。


「でっけえ家だな」


「……恥ずかしいな」


「じゃあゆっくり休んで、また学校でな」


「うん、藤堂くんも気をつけて」


雄平が背中をみせて立ち去り、遠くなるのを確認してから梓は門に入り立ち止まる


「男の子に、あんなふうにされるのは……初めてだな」


彼にポンポンとされた部分をまた触る


「あら梓、お帰りなさい。先生からお電話あったけど体調は大丈夫?」


「っ……!た、ただいま、お母さん!大丈夫です。少し夕飯まで休みます」


「わかったわ、ゆっくり休んでね」


耳を赤くして慌てて家に入る娘を見て何かを察する梓の母


「梓も……そういう年頃なのね」


夕暮れに照らされた屋敷の玄関前で口に指を当てて微笑む母親がいた

ここまでお付き合いいただきありがとうございます!

初挑戦の作品で至らない点もあると思いますが、感想や☆評価をいただけると本当に励みになります。


毎日17時更新です!

引き続き読んでいただけると嬉しいです!

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