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第七章8 【2月4日/初等部4年生活動中】1/【銀髪の少女/フェアリア】登場1

 今日は【2月4日 日曜日】でバイトも休みである。

 この日は名前も聞かなかったが、【フェアリア】の【母親】が娘が【芳一】に会いに来ると予言した日である。

 今回は、【芳一】・・・では無く、【銀髪の少女/フェアリア】に焦点を合わせて、彼女が【芳一】の元を訪れるまでを紹介しよう。

 【24作の彫刻絵画(彫刻と絵画を合わせた物)】と【13作の色んな要素の詰まったミックスボックス(新アート)】を作り(他にも【ドーム切り絵】と言う【ドーム型の器】の中に切り絵を入れたりする新芸術や【ミラーアート】と言う鏡をいくつも合わせて、初めてその姿が現れる新芸術など様々な【合成芸術】を生み出している)【人形】を化身として顕現させる【7体目の御神体】と【ぬいぐるみ】を化身として顕現させる【6体目の怨魔体】と契約した【銀髪の少女/フェアリア(FAERIA)トゥルーヴェリティ(TRUEVERITY)】(【白金髪(プラチナブロンド)ティシェルリア姫/ティシェル姫】の半身)はフードを目深にかぶり、大きなサングラスに大きなマスクをしている。

 ちょっと昔なら怪しい感じの出で立ちだが、コロナ禍を経験した日本であれば、それを気にする者は少ない。

 銀髪の上から【黒髪のウィッグ】をして日本人に溶け込もうとしているが、数少ない肌の露出だけでも、彼女の飛び抜けた美しさは漏れている。

 また、体型がほとんど解らない様なぶかぶかの服を着ているが、それでも彼女の身体が同性ですらむしゃぶりつきたくなる様な華奢で、スタイルの良い絶妙な黄金を超えたプラチナバランスである事が見て取れる。

 隠しても【超越的な美】が漏れ出している。

 それが、【フェアリア】だった。

 そのため、彼女をつけねらう者は次から次へと湧き出てくる。

 だから、彼女は人混みを嫌った。

 出来るだけ身を隠し、こっそりと隠密行動を取る。

 彼女がそこまで姿を隠さなければならないのは彼女の【母親】が【鬼】に【世界一の美貌】を願ったからだ。

 だからどんな【絶世の美女】も彼女の前には数段見劣りする。

 彼女に勝てる美貌の持ち主は彼女を元に作られた【130パーセント】の美貌を持つとされる【UMA/UNIDENTIFIED MYSTERIOUS ANIMAL(謎の未確認動物)/幻獣?】を化身として顕現させる【7体目の御神体】と【(ふだ)】を化身として顕現させる【7体目の怨魔体】と契約した【24作の奇跡物(きせきぶつ)/奇跡を引き起こして出来た物】と【13作のスーパーオーバーテクノロジー/現代科学を超える技術(極超巨大ロボットやウルトラアブソルートコンピューターなどの開発)】を作った【銀髪の少女/フェアリア】の作り出した【超造人間】名前が変わると姿が変わる存在で現在、【ヴィナフェリア(VINAFERIA)エクセリア(EXCELIA)トゥルーヴェリティ(TRUEVERITY)】のみである。

 それ以外はどんな【美形】も脇役に回る。

 そう言う美しさを持った【美少女】16歳である。

 彼女は【御神体】の化身の【生きた人形】と【怨魔体】の化身の【生きたぬいぐるみ】を抱きかかえ、1人、人目を避けて、ある目的地に向かおうとしていた。

 その目的地は【芳一】の自宅である。

 【フェアリア】は【母親】の予告通り、今日、【芳一】に逢いに来たのだ。

 【芳一】に逢いたくてたまらなかった【シェリア】とは異なり、【フェアリア】は本来、【推し】には逢いたくないと言ったタイプである。

 出来れば【推し】の家の【壁】になりたいと思うタイプであり、【推し】を自分ごときの影響でどうにかしたいとは思っていないと思っているのである。

 だが、枕元に【母親】が立ち、

(起きたら愛する人に逢いに行きなさい・・・)

 と言われた気がした。

 【母親】には散々虐待されたが、彼女は【母親】も愛していた。

 だから、【母親】の言うことは聞かなければならない。

 だから、彼女は逢いに行く。

 勇気を振り絞って、【憧れて】やまない【芳一】に逢うために、危険を冒して、彼の【自宅】を目指して行動を開始したのである。

 【フェアリア】は、

「【ひとちゅーちゃん】、【まめぽんちゃん】・・・一緒に頑張ろうでござる・・・」

 と言った。

 【頑張ろうでござる?】と発言をした。

 これは、【フェアリア】の【母】が間違った【日本語教育】として、提供していた【日本】の時代劇の【侍】から学び取った話し方である。

 そのため、【フェアリア】は自分の事を【拙者】と呼んでいる。

 【芳一】の作品も見ているので、自分のことを私と言ってもおかしくないのだが、彼女は【フィクション・レジェンド】と言う作品の主人公の【銀侍】と言う名前の【侍】の文字に影響されて、【侍】の使っている一人称を自分の事を話す時になるべく意識的に使う様にしていた。

 時々、普通の話し方にも戻るのだが、普段は【拙者】や【ござる言葉】を多用していた。

 世界一美しい美少女が言うには違和感だらけのしゃべり方だが、まともな友達が1人でもいれば訂正してくれたが、生憎長い間たった1人だった彼女のおかしな日本語を訂正してくれる人は居なかったのだ。

 また、【ひとちゅー】とは【フェアリア】の【御神体】の【化身/人形】の【名前】であり、

 【まめぽん】とは【フェアリア】の【怨魔体】の【化身/ぬいぐるみ】の【名前】である。

 この名前を聞いた時、【芳一】はピンとくるだろう。

 自分の作品の【キャラクター】から【名前】を付けていると。

 【芳一】のライフワーク作品、【フィクション・レジェンド】には、【ラスボス/クスンタティーア】の数多の【異能】を説明するための【四コマ漫画】が存在している。

 【読者】に受けたのは【フィクション・レジェンド】より先にその【四コマ漫画】であり、【フィクション・レジェンド】とその【四コマ漫画/まめぼちゅ もういっちょ】と【童話ゲーム/【ちいちいぱっぱ(ちいちゃい子のちいちゃなぱっとしたパーティー)】】の3つを指して、彼の【三大作品】とファンには呼ばれている。

 【ひとちゅー】と【まめぽん】とはその【まめぼちゅ】、後の【まめぼちゅ もういっちょ】のダブル主人公キャラクターの名前なのである。

 作中では【ひとちゅー】とは【フィクション・レジェンド】で言う所の【ラスボスの第1本体/クスンタティーア・セレークトゥース】の事を指している。

 同じ様に、【第2本体/クスンタティーア・ルーミス】は【ふたちゅー】として、

 【第3本体/クスンタティーア・レクアーレ】は【みっちゅー】として表現している。

 【まめぼちゅ もういっちょ】では、【第7本体】までしか登場しておらず、【フィクション・レジェンド】でも【ラスボス】は【第13本体】までしか無く、【御神体】を表現する24作品の24体には足りないが、この名前の付け方の応用ならば、【24番目の御神体】も【にじゅうよんちゅー】と付ければ問題ない。

 また、【怨魔体】の【まめぽん】だが、【まめぼちゅ】/【まめぼちゅ もういっちょ】に登場する、【ひとちゅーちゃん】達のもの凄い力に驚く役で登場する悪戯キャラクターである。

 大体、悪戯をして、【ひとちゅーちゃん】達のもの凄い力にお仕置きされるというパターンになっている。

 そう言うキャラクターであり、【豆狸】がモデルになっている。

 これには【管狐】をモデルにした【くだこん】など他にも動物キャラクターは登場するが、【まめぽん】の応用で、【まめこん】(狐)、【まめにゃん】(猫)、【まめわん】(犬)などの様に、動物を示す言葉で【怨魔体】の13バリエーションを網羅している。

 それで普段共に行動するメインとなるのが【人形型の御神体/ひとちゅー】と【狸のぬいぐるみ型の怨魔体/まめぽん】となっている。

 自分の【御神体】と【怨魔体】の名前に【芳一】の作品の【キャラクター】の名前を付けている程、根っからの【芳一】のファンなのである。

 実際にあった【芳一】の姿形がどの様な姿をしているかどうかは問題ではない。

 【フィクション・レジェンド】と言う作品を作った【芳一】と言う存在が彼女にとっては【神】、いや【母】をも超える【最高神】なのである。

 今、彼女は勇気を振り絞って【最高神】に逢おうと動いている。

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