第七章60 【2月15日/初等部4年生活動中】10/メンバー集結となる13チーム/【ミリア・ニア・トゥルーヴェリティ】チーム2
【十賢博士】の支配する【マッドサイエンティスト同盟国】(他国の言う俗称であり、自国では、【十賢国】と呼んでいる)では暴虐の限りを尽くしていたが、【銀髪の少女/フェアリア】を元に作られた双子の人造人間の姉の【ミリア・ニア・トゥルーヴェリティ】により滅ぼされそうになっていた。
【十賢博士】にとっての【赤毛そばかすの悪魔】とも言える【ミリア】に対抗するため、彼等は、【最終兵器】が保管されている【研究所】の【最深部】に向かったが、それを知って彼等を泳がせていた【ミリア】は先回りして、【最終兵器】が起動される前の状態で、それを値踏みしていた。
【十賢博士】は自分達の意のままに操れる状態にまで完成していない状態で調整のため保管していた【最終兵器】の洗脳を急がせなかったのを悔やんだ。
それは【最終兵器】を使わずとも、【他国】への侵略が容易だった事による彼等の怠慢であった。
もっと早く調整していたら、【最終兵器】は彼等の手駒として、【ミリア】の前に立ちふさがってくれたかも知れない。
【最終兵器】のまじまじと見ていた【ミリア】は、
『ねぇ・・・』
と言った。
【十賢博士】の1人、【第四博士】は、
「う・・・な、なんじゃ?」
とつぶやいた。
まさか、【最終兵器】を起動させる前に、【ミリア】に先回りされ、どうしたものかと思っていた。
【ミリア】は、
『この子の名前・・・教えてよ・・・あるんでしょ?・・・名前・・・味方にした時、名前を知らないと不便でしょ?
だから教えて頂戴。
教えてくれたら楽に滅ぼして、あ・げ・る・わ・よ』
とウインクした。
その姿はどっちが悪か解らない様な印象を受けた。
【ミリア】の方針は【悪】に正論で対抗する必要はない、【悪】には徹底した理不尽で対応すると言うものである。
だから、【ミリア】にとって、【マッドサイエンティスト同盟国】はまともな人権が無かった。
生きていてもろくな事をしないものは必要なものだけ奪い取って処分する。
それが彼女にとっての正義だった。
この国の【最終兵器】は【ミリア】の【自陣転生】と言う異能で、味方に引き入れるつもりだが、後は用はない。
始末するだけだった。
【十賢博士】の1人、【第十博士】は、
「こ、こやつの名前は、【ジェノサイド・デストロイ】だ。
な、名前は教えてやったのだから、儂だけは助けてくれ」
と他の【十賢博士】を裏切る発言をした。
【ミリア】は、
『【ジェノサイド・デストロイ】ねぇ・・・貴女も可愛くない名前ね。
それじゃあこの子が可哀想ね・・・こんなに可愛い顔しているのに。
良いわ、転生前に私が名前をつけ直してあげる。
それとね、名前を教えてくれたあんた。
仲間を裏切って自分だけ助かろうと思っているあんたを助ける訳ないでしょ。
たっぷりと苦しませてあげるから覚悟するのね』
と言った笑った。
【第十博士】は、
「ひ、ひぃぃぃぃ・・・」
と恐怖したが後の祭りである。
それ以降の事は余りにも惨たらしい結果となったのでここでは紹介は見送らせていただく。
最後に、【ミリア】は、
『貴女の名前は、【ジュエリーナ】。
宝石からイメージした名前よ。
来世では私の仲間になるわ、改めてよろしくね』
と言って、【自陣転生】の【秘術】を成功させた。
結果として、【ミリア】は、【最終兵器】だけで構成された【メンバー】として公表している【人造人間型】のメンバー5名、【覆面選抜メンバー】6名の11名を仲間とした。
メンバーは、
(01)【ミリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
(02)【ジュエリーナ】/【元、【マッドサイエンティスト同盟国】の【最終兵器】/【ジェノサイド・デストロイ】】、
(03)【キューティア】/【元、【グラン・デス帝国】の【最終兵器】/【デス・ワン】】、
(04)【ビューティーナ】/【元、【超巨大テロ組織(名前を変えながら活動するため特定の組織名無し)】の【最終兵器】/【イレイズ・メーカー】】、
(05)【ファンシア】/【元、【名も無き悪行団】の【最終兵器】/【ネームレス ゼロ】】、
(06)【ラブリーナ】/【元、【大邪教宗教ジャシンコウ】の【最終兵器】/【大邪悪魔神依代器】】、
(07)【覆面選抜メンバー】、
(08)【覆面選抜メンバー】、
(09)【覆面選抜メンバー】、
(10)【覆面選抜メンバー】、
(11)【覆面選抜メンバー】、
(12)【覆面選抜メンバー】、
となったのだった。




