第七章54 【2月15日/初等部4年生活動中】04/メンバー集結となる13チーム/【我柔 稜翔】チーム2
【稜翔】は自身が考えた【パイロット】のいらない【生成AI】で【オーダー・マスター】と言う【命令権】を持った存在の命令を実行する【巨大ロボット】/【スキル・オーバー・マシン・マリオネット・ドール/略してマリオネット・ドール】の準備は良いかと仲間に聞いた。
【対祥】は、
『ここは1つ、レディー達にはお休みしてもらって、こういう下準備は、我々男性陣だけでやろうじゃないか』
と言った。
この事からも【対祥】と言う【想像人間】は、【フェミニスト】である事が推測出来る。
また、名前の明かされていない7名の【覆面選抜メンバー】は全員、【女性】であると言うことが推測出来た。
【鳴司】は、
『ふはぁぁぁぁぁぁぁっ』
と謎の気合いを入れている。
どうやらマイペースな男の様だ。
【将我】は、
『男がやる事なのか?』
と不満そうだ。
どうやら男尊女卑の考えがある男の様だ。
【兵聖】は、
『女の子が居ないと楽しくないよぉ~』
とふくれている。
どうやらかなりチャラい男の様だ。
【黎倭】は、
『どうでも良いよ。やるんならとっとと終わらせようよ』
と言った。
どうやら、自分以外にはあまり興味を持たない男の様だ。
とこの様に、男性メンバーも個性的な面子となっていた。
これが、【我柔 稜翔チーム】のメンバーとなる。
この後、【稜翔】主導の元、【マリオネット・ドール】の動作実験などが行われた。
動作実験の中には、わざと破損させて、それを、搭載している【自己修復プログラム】を元に、【自己回復】が出来るかどうかの実験も軽く行っていた。
【コア】が破壊されない限り、自動で直せる【システム】の事である。
【マリオネット・ドール】は【機体内】に、【コア】となる部分を3つ持っている。
それを【ハート・ブレイン・コア】と呼び、3つの内、1つまでなら破壊されても【自己修復】出来る事になっている。
【ハート・ブレイン】と名がつくとおり、【人間】で言えば、【心臓】と【頭】の役割を持たせる【3つのコア】である。
【ハート・ブレイン・コア】は、1つが【心臓】の役割を持ち、【身体の維持】や【攻撃】などの動作をするのに遣い、2つ目が、【頭脳】の役割を持ち、【身体】を動かす指示を出したり、状況などを把握したりする【生成AI】の役割を持っている。
3つ目が【予備】の役割をはたしており、他の2つの【ハート・ブレイン・コア】が破壊された時、それを補う役割を果たす【コア】となっている。
高度な【マリオネット・ドール】はこの【ハート・ブレイン・コア】を4つ以上持っていて、4つ目は、【予備の予備】や【破壊されたハート・ブレイン・コアを修復させるコア】などの役割を果たす事になる。
【想像人間】としての力を使っているので、思いついた事はほとんど実現出来るのだが、やはり、試してみないと信用する訳にはいかないと言う事で【稜翔】は動作実験をやろうと言い出したのだ。
人付き合いが苦手な【稜翔】だが、メンバーが全て、自分の生み出した【想像人間】と言う事もあり、チームワークは良好と言えるのだった。




