第七章51 【2月15日/初等部4年生活動中】01/メンバー集結となる13チーム/【内田 愛幸】チーム1
色々あったが、この日、【覇王杯/オーバーロード・カップ】の【逆転参戦方式】の13チームもメンバーが決まった。
それでは【順転参戦方式】の16チームと同様に【覆面選抜メンバー】は伏せておきながら参加メンバーを紹介して行こうと思う。
まずは、【月の揺りかご/ムーン・クレイドル】に本拠地を置く【内田 愛幸チーム】のメンバーについてだ。
メンバーは【何出妄屋】で手に入れた【神力具】と目的の場所に着いたらあらかじめ想像した通りの形になる【イマジネーション・バタフライ】、何でも喰らいまくる【獰猛浮遊金魚】、無垢な存在が作る架空の病気を作れる【不思議病気落書き帳(【不可思議無垢悪戯架空創作病自由絵日記帳】)】、ターゲットにしか見えない【ピッタリおばけ】など数多くの力を操る【内田 愛幸】を含めて15名のチームとなる。
内、4名が【覆面選抜メンバー】となり、10名が公表されるメンバーとなるが、その10名全てが7歳から8歳くらいの【幼女】である事から【幼女チーム】と呼べるのではないだろうか。
そのチームのやりとりを少し覗いてみよう。
【内田 愛幸】は、
『さぁ、【空間ちゃん】の7人は先に選んじゃったよ。
後は【時間ちゃん】の君達3人だけだよ。
【霞呼ちゃん】、【依真ちゃん】、【美蕾ちゃん】、どれを選ぶんだい?』
と声をかけた。
【空間ちゃん】の7人とは【空間】をイメージした【疑似世界の七女魔神】の事で、
【前方】をイメージする【舞笑/前】、
【後方】をイメージする【卯白/後ろ】、
【右方】をイメージする【魅戯/右】、
【左方】をイメージする【陽足/左】、
【上方】をイメージする【羽得/上】、
【下方】をイメージする【紫多/下】、
【中央】をイメージする【和果/中】、
で構成される。
それに対して、【時間ちゃん】の3人とは【時間】をイメージした【疑似運命の三女魔神】の事で
【過去】をイメージする【霞呼/過去】、
【現在】をイメージする【依真/今】、
【未来】をイメージする【美蕾/未来】、
となっている。
この10柱はその影に【神魔】を対消滅させる力を持つ【大恐獣】と呼ばれる10体の【怪獣】の様な存在を取り込む事でそれぞれ個別に【神魔】に対抗出来る【魔神】として完成する。
【疑似世界の七女魔神】は既に自らの影にそれぞれ【大恐獣】を取り込んでおり、残っている3体が【疑似運命の三女魔神】が取り込むことになる。
残っている3体の【大恐獣】は、
【多頭複腕竜】、
【多女体蜘蛛】、
【朧骸髑髏】、
の3体である。
【多頭複腕竜】の特徴は【八岐大蛇】や【九頭竜】、【ヒュドラ/ヒドラ】などに代表される複数の首を持つ【竜】なのだが、首1つ1つに6本ずつの腕がついている。その首が10本ついているので10本の首と60本の腕を持つ竜で全長は100メートルを超えると言うことになる。
【多女体蜘蛛】の特徴は妖怪の【女郎蜘蛛】や【アラクネ】の様に【女性】の上半身に下半身が蜘蛛の様になっている怪物なのだが、足が18本あり、その第1関節の部分に女体が一体ずつついており、その口からも【様々な糸】を吐き出し、全長はやはり100メートルを超える超巨体である。
【朧骸髑髏】も100メートルを超える巨体で、の特徴は巨大な【髑髏】が本体なのだが、その【髑髏】はまるでステンドグラスの様なデザインの無数の色の宝石(髑髏に美女をイメージしたステンドグラスが掘られている様な感じ)で出来ており、その半分近くが腐った【肉塊】で覆われていると言う美醜共存の姿をしており、それぞれ黒い片翼がついている50本の尾と蛾の片羽根がついている50本の触手は本体から飛ばして攻撃する事が出来るとされる。
どれをとっても恐ろしい姿をしているのだった。




