第七章22 【2月13日/初等部4年生活動中】8/メンバー集結となる16組05
続いて、5番手となるのは・・・
【美術品】を化身として顕現させる【2体目の怨魔体】と契約した【13作の仕掛け絵本】を作ろうとしている1人【リゼット・サルヴェール】/女性フランス名である。
彼女は芸術の都パリ出身であり、その気になれば、他の作品でも【13作】までなら特別な作る事が出来る自信を持っていた。
そう言う意味では【マルチアーティスト】と呼んでも良い才能を持って居ると言えた。
彼女が作ろうと思えば、【芳一】の様な特別な【小説】や、【能活】の様な特別な【アニメ】、【神宮姉妹】の様な特別な【漫画】はもちろん、他の【選ばれし者】の得意とする【ジャンル】で特別な13作までなら作る事が出来る【万能型の天才】と呼べる。
やる気の無かった彼女がやる気を出すきっかけになったのは、何となく作った【人形漫画】が、【シークレット・キャラクター・フェスティバル/秘密個性のお祭り】の【特下級真似っ子大会】の【招待状】が届いた事だった。
【真似っ子大会】とは、【神魔】の座を脅かす7つ?の内の1つ、【シークレット・キャラクター・フェスティバル】を真似たお祭りの1つであり、【特下級真似っ子大会】は下から2番目であった。
天才の名を欲しいままにしてきた彼女はその下から数えた方が早いと言う順位にプライドが傷つけられてようやくやる気を出したのだった。
また、自分の上を行く才能として【芳一】や【フェアリア】、【シェリア】の事を知って【ジャイアントキリング】を狙う様になった。
彼女の眠っていた才能がより凄い才能を目にした事で開花したのだった。
また、最強の天才を自負していた自分が下のランクとされる【順転参戦方式】に選ばれた時にまた再度ショックを受け、その挫折を克服するかの様に彼女は出来ることは何でもした。
超天才がやる気を出して行動した時の爆発力は凡人には想像も付かないものである。
瞬く間に、彼女は色んな力を覚醒して行ったのだった。
そんな彼女は自分と同じくくすぶっていた【才能】達を見つけて行った。
【類は友を呼ぶ】である。
自分と同じ匂いは見ただけで、雰囲気だけで直感的にわかるのである。
そして、【選抜メンバー】として、彼女は9人と契約したのだった。
その9人は全員、【日本人】・・・の様にも見える・・・が、正確にはちょっと違う。
それぞれ、【日本人】と名乗っていて一見、そうにも見えるが、いずれも【養子】であり、全員【異世界】・・・と言うより【パラレルワールド/並行世界】の【日本】から、別の【異世界】での冒険を経験し、【特殊な特技】を得て、この【現実世界】にたどり着き、【里親】の【養子】として、【日本】で暮らしている9人である。
実は、【リゼット】本人も自覚していないし両親だと思っている養父母が秘密にしているが、彼女もまた、【異世界】からこの【現実世界】に迷い込んできた【パラレルワールド/並行世界】からの【迷い人】なのである。
彼女がこの9人と異なるのは【パリ】に【転生】したと言う事と、彼女は【赤ん坊】の頃、転移したので【異世界】での冒険は、【この世界】から冒険に出ていたと思いこんでいると言う点である。
【リゼット】は、【異世界】に行く度に【才能】を得て帰ってきて、【マルチアーティスト】としての才能を開花させて居たのである。
彼女にとって【現実世界】とは退屈なものであり、自分の生きる道は【異世界冒険】だと思っていたが、【現実世界】でも、【選ばれし者】達による【覇王】を決める戦い、【覇王杯/オーバーロード・カップ】と言うやり甲斐のあるイベントがあり、彼女は産まれて初めてこの世界でやる気を出している。
そんな彼女の仲間となるメンバーだが、3人は【覆面選抜メンバー】なので解っているのは6名である。
その内訳は、
1人目が、サッカーが上手い【市井 一哉】(男性)28歳、
2人目が、テニスが上手い【蓋山 双葉】(女性)24歳、
3人目が、バレーボールが上手い【三宅 三奈】(女性)29歳、
4人目が、野球が上手い【篠森 四朗】(男性)32歳、
5人目が、バスケットボールが上手い【後藤 五樹】(男性)30歳、
6人目が、バドミントンが上手い【陸田 六月】(男性)27歳、
7人目が、【覆面選抜メンバー】なので今回の紹介は無しとなる。
8人目も、【覆面選抜メンバー】なので今回の紹介は無しとなる。
9人目も、【覆面選抜メンバー】なので今回の紹介は無しとなる。
となっている。
だが、何となく、
7人目は、【7】をイメージした【姓と名のスポーツの得意な日本人】、
8人目は、【8】をイメージした【姓と名のスポーツの得意な日本人】、
9人目は、【9】をイメージした【姓と名のスポーツの得意な日本人】、
と言うのが推測がつく。
これは偶然ではないだろう。
運命の様なものを感じる。
それでは、名前の解っている6名と【リゼット】の会話を少し覗いてみようと思ったが、まだ彼女達はそれぞれが天才肌?であるため、個人主義が普通となっているため、それぞれがマイペースである。
そのため、彼女達同士のコミュニケーションが今後の課題と言った所だろう。
【リゼット】は、
「勝てれば何でも良いわ」
とつぶやいた。
それは、【ゼロレイ】と呼ばれる謎の少年に向けたものだった。
【ゼロレイ】は、
「そうだね、それはその通りだ」
と答えたのだった。




