第七章13 【2月4日/初等部4年生活動中】6/【銀髪の少女/フェアリア】登場6
【フェアリア】は呆気にとられていた。
【フェアリア】は絶対的な推しであり、恋い焦がれている【芳一】に逢うために、【人形型の御神体/ひとちゅー】と【狸のぬいぐるみ型の怨魔体/まめぽん】を抱きかかえながら彼の自宅を目指して人目を避けながら行動していたが、その道中に小学生くらいの【少女】の姿をとった何かと出逢い、それに【芳一】のライフワーク作品、【フィクション・レジェンド】のヒロイン【カノン・アナリーゼ・メロディー(ニックネームは【お花ちゃん】)】の名前を与えたが、彼女の正体は、自分と同じ、【全知全能界アンサワルド】の最後の女王【ティコタシウ女王】の後継者、【ティシェルリア姫】の【主軸体】の分身の1人だった。
他の分身の名前を付けて欲しいと頼まれて、思考を操られるかの様に命名して行き、
【ティシェルリア姫】の【主軸体】と【従軸体】全てに名前をつけてしまった。
【主軸体】は、
【右脳】が3パーセント/【金髪の少女/シェリア・プルスフィリア】、
【左脳】が7パーセント/【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティ】、
で2つ合わせて【頭】とし、
【首/顔】が10パーセント/【【超造人間/姫超謎】の【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
であり、そのまま【首/顔】で【頭】と【心臓】の連絡役とし、
【右心】が20パーセント/【ファニフィーリア・カノニズム・メロディリア】(今の状態は、【カノン・アナリーゼ・メロディー/お花ちゃん】と言う仮の名前を使用)、
【左心】が60パーセント/【フェリアヴェルディア・リアリリア・ジェリアクウィニア】(名前の【反転(【ジェリアクウィニア・リアリリア・フェリアヴェルディア】も可能らしい)/(【主軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、【本体】とも言われる)、
で2つ合わせて【心臓】とし、
【従軸体】は、
【身体】が60パーセント/【アメリア・ダリア・トゥルーヴェリティ】(【従軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、守護の要の【盾】とも言われる)、
【右腕】が10パーセント/【ユリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【左腕】が10パーセント/【マリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【右脚】が10パーセント/【人造人間】の【赤毛そばかすの姉】/【ミリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【左脚】が10パーセント/【人造人間】の【黒髪もち肌の妹】/【レリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
となった。
何だかよく解らないが、名前に【リア】が【多く】ついている程、【強い力】を持っているらしい。
この中で言えば、大体が【リア】は1つずつだが、
【右脳】の【金髪の少女/シェリア・プルスフィリア】、
【首/顔】/【【超造人間/姫超謎】の【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
【右心】/【ファニフィーリア・カノニズム・メロディリア】(今の状態は、【カノン・アナリーゼ・メロディー/お花ちゃん】と言う仮の名前を使用)、
【身体】/【アメリア・ダリア・トゥルーヴェリティ】(【従軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、守護の要の【盾】とも言われる)、
の4名が【リア】が名前に2つずつ使用されている。
【お花ちゃん】はそれに合わせて【フェアリア】にも【リア】の名前を追加する様に言われ、彼女の名前は、【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティ】から【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティリア】に勝手に改名させられてしまった。
また、
【左心】/【フェリアヴェルディア・リアリリア・ジェリアクウィニア】(名前の【反転(【ジェリアクウィニア・リアリリア・フェリアヴェルディア】も可能らしい)/(【主軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、【本体】とも言われる)には、【リア】が【4つも】ついている事からもこの子を中心に自分が存在しているというのが半強制的に理解出来たのだった。
よくわからない存在は【名前】を得る事で【形】を得ると【祈清】に聞いたことがある。
つまり、【フェアリア】の【思考】と【言葉】を通して、今、そのよく解らない圧倒的な【強者】の【存在】が確定した事を意味していた。
【フェアリア】が知っているのは、
【シェリア】と【ミリア】と【レリア】と【ヴィナフェリア】と先ほど姿を見せていた【ファニフィーリア】だ。
【ユリア】と【マリア】と【アメリア】と【フェリアヴェルディア(もしくはジェリアクウィニア)】は全く知らない。
ちなみに【ファニフィーリア】は【シェリア】と【右(【右脳】と【右心】)同士】性格が近く(前向きな性格?)、
【フェリアヴェルディア(もしくはジェリアクウィニア)】は【フェアリア】と【左(左脳と左心)同士】性格が近い(引っ込み思案?)と言う。
彼女の知らない所で途轍もなく大きな事柄が解らない状態のまま、進行しているのを感じ、怖くなったのだった。
そんな彼女は、【芳一】の自宅/【(能活に借りている)マンション】の前まで来ている。
後は、彼の居る階に上がるだけだ。
【ファニフィーリア】とのやりとりが無かったかの様に、
【人形型の御神体/ひとちゅー】は、
『・・・どうしたの?お顔真っ青だよ?【くーちゃん】、ちょっと心配・・・』
と言い、【狸のぬいぐるみ型の怨魔体/まめぽん】は、
『何か悪いもんでも拾い食いしたタヌか?おいらも心配タヌ』
と言った。
【ひとちゅー】は、
『【まめぽん】と一緒にしないでくれる?【フェアリア】はそんな事しないのよ』
と言ってちょっとした喧嘩になっている。
【ひとちゅー】も【まめぽん】も【ファニフィーリア】とのやりとりを認識していないかの様だ。
どうやら、【無かった事】にされている様だ。
【ファニフィーリア】は【フェアリア】に名前を付けてもらうだけのために訪れ、そして存在を消して見せたのだ。
【ファニフィーリア】の出現には【ヴィナフェリア】が関わっていると彼女は言っていた。
その辺りを聞いてみたいが、生憎、【ヴィナフェリア】とは【選ばれし者】としてのライバルとなっており、別行動を取っている。
とにかく、1人で居るのは何だか怖い。
藁にもすがる思いで、【芳一】の住む【マンション】に彼女は足を踏み入れたのだった。