第七章12 【2月4日/初等部4年生活動中】5/【銀髪の少女/フェアリア】登場5
【フェアリア】はショックを受けていた。
【フェアリア】は絶対的な推しであり、恋い焦がれている【芳一】に逢うために、【人形型の御神体/ひとちゅー】と【狸のぬいぐるみ型の怨魔体/まめぽん】を抱きかかえながら彼の自宅を目指して人目を避けながら行動していたが、その道中に小学生くらいの【少女】の姿をとった何かと出逢い、それに【芳一】のライフワーク作品、【フィクション・レジェンド】のヒロイン【カノン・アナリーゼ・メロディー(ニックネームは【お花ちゃん】)】の名前を与えた。
だが、【お花ちゃん】の正体は、自分と同じ、【全知全能界アンサワルド】の最後の女王【ティコタシウ女王】の後継者、【ティシェルリア姫】の【主軸体】の分身の1人だった。
【ティシェルリア姫】は【主軸体】と【従軸体】で構成される【群体生命体】であり、
【主軸体】は、
【右脳】が3パーセント/【金髪の少女/シェリア・プルスフィリア】、
【左脳】が7パーセント/【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティ】、
で2つ合わせて【頭】とし、
【首/顔】が10パーセント/【【超造人間/姫超謎】の【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
であり、そのまま【首/顔】で【頭】と【心臓】の連絡役とし、
【右心】が20パーセント/【ファニフィーリア・カノニズム・メロディリア】(今の状態は、【カノン・アナリーゼ・メロディー/お花ちゃん】と言う仮の名前を使用)、
【左心】が60パーセント/これから名前を付けてもらう予定(【主軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、【本体】とも言われる)、
で2つ合わせて【心臓】とし、
【従軸体】は、
【身体】が60パーセント/これから名前をつけてもらう予定(【従軸体】の中で一番濃厚な部分を司っているため、守護の要の【盾】とも言われる)、
【右腕】が10パーセント/これから名前をつけてもらう予定、
【左腕】が10パーセント/これから名前をつけてもらう予定、
【右脚】が10パーセント/【人造人間】の【赤毛そばかすの姉】/【ミリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【左脚】が10パーセント/【人造人間】の【黒髪もち肌の妹】/【レリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
と聞かされた。
【お花ちゃん】に残る4つの名前をつけて欲しいと言われ、戸惑う【フェアリア】だったが、それに反して次々と名前が浮かんでくる。
【フェアリア】の思考は勝手に超絶加速していき、
(えええ、えーっと【右腕】の子が、【ユリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【左腕】の子が、【マリア・ニア・トゥルーヴェリティ】、
【身体】の子が、【アメリア・ダリア・トゥルーヴェリティ】、
それで、【左心】の子が【フェリアヴェルディア・リアリリア・ジェリアクウィニア】・・・あ・・・この子【リア】がいっぱいついてる・・・名前の【反転(【ジェリアクウィニア・リアリリア・フェリアヴェルディア】)】も出来るんだ・・・不思議な名前・・・)
と命名した。
その瞬間・・・
「え?拙者・・・何を・・・???」
と戸惑った。
【お花ちゃん】は、
『ありがとう・・・これで全員名前がついたよ・・・』
とつぶやいたのだった。
・・・と思ったらいつの間にか姿が見えなくなって・・・
《お姉ちゃんの目的地はすぐそこだからもう、帰るよ。また、逢いに来るよ・・・じゃあね、名前を付けてくれてありがとう・・・あ、お姉ちゃんも【リア】を名前に1つ、追加しておいてよ・・・》
とテレパシーの様なものが送られたのだった。
【フェアリア】は、
「な、何だったのでござるか???」
と途方にくれたのだった。