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大好きなお兄様に溺愛されています。14



「だから、口約束でもいいから欲しかったんだ。リラの口から私と結婚したいって言って欲しかった。今まで全然好意を言葉にしてくれないし」


少し唇をとがらせながら拗ねたように言うライラックにライルは呆れたように息を吐いた。


「なにを言っている。毎日好きだと言わせているじゃないか。鬱陶しいくらいに」


そう。

ライラックは事あるごとにリラに聞いていた。

自分のことが好きかと。

するとリラは満面の笑みで言うのだ。

"大好き"だと。



「あれは兄としての"好き"だよ?・・・ライルは恋愛方面本当に疎いよね」




ため息をつきながら、さも自分が全てわかっているかのように言われ、ライルは唖然としてライラックを見つめた。

"あれ"を、兄としてだとどうしたら勘違いするのだろうかと眉間に皺を寄せる。


現に唇を許しているのはライラックだけだというに。

嫌がられたジョニーが不憫に思えてきた。


その時ふと、ジョニーの言葉を思い出した。




「天才ってなんで、あんなに賢いくせに馬鹿なんだろうね。僕にわかることがわからないんだよ。自分の身内の感情にうといのかなぁ。人の感情操るのは上手いくせに、自分が絡むと全く使い物にならない」





あの時の言葉の意味がやっとわかった気がすると、ライルは思った。

あれほど劣等感を与えてくれるくせに、誰もがわかる回答を導き出せないとは。


既に王宮に引き抜かれると諦めている弟を見て、初めて本当に力を貸したいと思った。

大切な妹を渡す相手として。






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