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残された靴下

作者: 住吉中京

こんな生活になったのはあいつが消えてからだ。


俺には相方がいた。


俺と瓜二つの相方だ。

いつも一緒にいた。

濡れたときも、太陽の日差しを受けるときも、中の世界にいるときも。


2つで1つ。そんな俺達だった。


3日に1回は外の世界に行き、相方といろんな景色を見ていた。

そのあと、俺達は決まって、放り投げられ、数時間は置いたままにされた。

更には大量の水につけられ、目が回るほど回転させられた。


どんな時も共に笑いあった相方がいたから、そんな生活も楽しかった。


しかし、突如として相方の姿が見えなくなった。

そこからだ、俺の生活が急変したのは。


相方がいなくなった途端に俺は外の世界には行けなくなり、いつも中の世界の隅っこで丸まっていた。

ごくたまにではあるが、俺とは似ても似つかない、相方とは違うやつとペアを組まされるときがある。

外に行けた嬉しさと相方ではないやつとペアを組まされた寂しさで複雑な感情になった。


そんな生活が続いたある日、新人たちが来た。

皆一様に活力があり、それぞれのペアの仲の良い様子が伺える。


あのころの俺達と同じだ。

いつも一緒にして、仲良く、忙しい日々を送っている。

そう考えながら、後輩たちが外の世界へ行くのを眺めていた。


そして、今では俺は隅っこの方でホコリをかぶっている。

長い間、外の世界には行けていない。

また、後輩たちとは会うこともできない。


相方はどこへ行ったのだろうか。

後輩たちは元気だろうか。

そして、この生活はいつ終わるのだろうか。


相方が消えてから、隅っこに丸まってから、ホコリをかぶってから、長すぎる時間が経っている。

俺はいつまで、ここにいるのか。

考えるしかできない。

そしてその考えも堂々巡りをしているだけだ。


退屈だ、、、

もういい、、、



急に光が指した。

体が宙へと持ち上がり、飛んでいる。


ああ、、、俺にもやっと終わりがきた。

そして下へと落ちて行った、、、



「ママー僕の僕の部屋の大掃除終わったよー。」

「偉いねー。じゃあそば食べようか。」



読んで頂きありがとうございます。

これが私の処女作です。

拙い文章ですが、楽しんで頂けたら幸いです。


なかなか文章を書くのは難しいですね。

特に、頭にあるイメージを言葉にするのが。


頭の中にはいつも最高のイメージがあるのに。


いつか、そのイメージを完全に言語化できる日が来るのであろうか。



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