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『キャンシーが、言った』

キョウコウは、言う。


「私の代で、習わしを変えてみようと思う。

私が次期キョウコウ、その補佐を決めるのではなく、おまえたち、12人で、

キョウコウに相応しいもの、その補佐を選ぶ、やり方をとりたいと思う。


一人一人、紙に、

キョウコウとしたい者、

その補佐にしたい者を各々、1名ずつ書いて、私に直接、渡してくれ。

誰が、どのように、誰を書いたのかは私のみが知る所存だ」



ざわめく、そこにいた12名。


キョウコウは、それを見て続ける。


「なお、習わしを大きく変えないために、今まで通り、次期、キョウコウ、その補佐は、

昔から、そうであったように

今、ここに集いし、正式な『円卓のキシ』12名のみからとする。」



面白い…


フフ…


新しい試みねぇ……



などと、各々が隣の者と話したり、呟いたりする中で、その中の一人が言った。


「キョウコウ、ぜひとも、自分で自分に、キョウコウ、または、その補佐になることを名乗り出てもいいシステムにしてもらえないか?」


再び、ざわめく室内で、

キョウコウは、少し考えて言った。


「その案について、念のために聞くが、

キョウコウ、その補佐に、両方とも自分の名前を書くというパターンも含まれるのか?」


そう聞かれた者は言った。

「キョウコウ、私は、そのパターンまで考えてはいませんでした…。」と。

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