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安全第一を忘れずに

フロースはコホンとひとつ咳払いはし男の子に説明します。

「国がこんなことになっている今、もう手遅れかもしれないし意味が無いことなのかもしれない。

しかし、私には例え第三位だとしても王子としての責任がある。

それを果たすためはるばる異世界からセーラを呼び国を取り戻すために奔走しているんですよ。」

わかりましたか?とコテンと首を傾げるフロースに男の子は私をチラリと見てからガクガクと首を縦に振る。


その様子にフロースはにっこりと笑いわかって貰えて何よりだと言う。

「そういえば…君の名前は?どうしてここに?逃げ遅れたのかな?」

暫し、考えた後にフロースは男の子に問う。


まだ敵の罠の可能性がも否定出来ませんし油断は禁物です。


無意識に睨み付けていたのでしょうか、男の子は私に視線を向けビクリと身体を揺らした後に怯えが混じった瞳で睨み返してきました。


「フロース王子に名も名乗らずこんなことを聞くなんて不敬ではあるとわかっていますが本当にこの女性が我が国の窮地を救ってくださるのですか…?」


男の子は私に視線を向けたまま困惑げにフロースに問う。


そんな様子の男の子に安心させるような笑顔を向けフロースは自信たっぷりに大丈夫だよと言いますが自信たっぷりのフロースに思わず私も男の子も視線をやってしまいます。


フロースはふふんと誇らしげにしていますが私はまだ魔物と戦っていません、その自信はどこから来るのでしょうか?



…っ!



フロースがあまりにもおかしなことを言うので少し油断してしまいました。


近くに殺気、魔物でしょう。


フロースに告げると小さく頷きなにやら唱えはじめます。

聞くと防御魔法のようです、まだお名前を伺ってませんが男の子の安全は第一ですものね。


え?違う?私も含めた三人全員に使った?


…自身の安全面に関してはすっかり蚊帳の外でした、反省しなくてはなりませんね。



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