ペットは責任を持ってきちんと最後まで飼いましょう
どうにも私には魔法の才能もなく元の世界には戻れない…。
元の世界には永遠に戻れない訳ではなく城の書庫に行けばそれ用の魔法陣が記された本があるそうですがその城は今は魔物に攻め込まれています。
そんな所にフロースさんは私を連れていきたくはないそうですがこの草原だっていつ魔物が来るかわからないくらいには安全ではないそうです。
それならばと私はフロースさんを説得し二人で城へと向かうことにしました。
道中はシベリアンハスキーのような見た目の毛がふさふさした大型犬や中型犬くらいの大きさの二又の豹柄の猫などと会いました。
これがかなりの数でして向こうでも問題になっていた捨て犬猫達のようにこちらでも何かしらあるのでしょうか?
何か病気でも持っていたらヤバいので注意を払いながら伸していきます。
ちなみにフロースさんは動物が苦手なようで
「なんでこんな数のシルバーウルフとスピードキャットが…なんで」
と何度も呟いては私の方をチラチラと見てきます。
苦手なものは仕方なし、魔物が出てくるまでの僅かな間少しでも私が守って差し上げなくては。
大丈夫ですよ、とフロースさんに笑いかけたつもりでしたが小さい悲鳴の後に顔は真っ青でした。
……笑顔は得意だと思ってましたがそんなに怖かったでしょうか?
ここへ来てからは冷静に対処できていると思っていたのですが自分でも知らぬうちに緊張なんかしていたのでしょうか?
ぐにぐにと顔の頬をマッサージしてからより一層気を引き締めます。
しかし、この世界の犬や猫に会う以外に大してイベントはなく…いえいえ、気を抜いてはいけませんね。
もうすぐここを出ます、そして草原を抜けきった先には目的地であるファレノプシス王国です。