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3 鬼兵旅団

まぶしい日差しで目を覚まし俺はぼんやりしながら毛布から出て湖で顔を洗う。

湖面に映る自分を見て驚く


「本当に転生したんだな。ちゃんと角もあるぞ。」


側頭部に生えている1対の巻き角を触って確認すが確かに実在する。

顔は人間であったころの面影は一切無く、映画俳優のようなイケメンだよ。女神に感謝する。艶のあるはグレーの短髪はサラサラだ。

いつまでも混乱していられないなので、さっさと状況を確認して人の生活圏に移動する手段を探そう。


まず確認したのはズボンの中。男の性だろう。人間のころよりも立派な息子様にテンションがあがる。

早く性能試験をしなければと生きる気力が溢れてくる。


テントに戻り所持品の確認からだ保存食はおよそ1週間分ぐらいだろう。着ている服と同じものがもう一式ある。手触りのよりシャツにベスト、ズボンは紐で縛りベルトがしてある。短期間なら問題ないが下着類も含め早いうちに補充したいな。靴は革製のブーツだか硬めでいまいちの履き心地だ。

タオルやハンカチに小さなナイフ、木製のコップに皿や匙やフォークの食器類に水筒で全部か。全てハンドメイド感のあるものだ。


小さめの皮袋に金貨11枚と銀貨9枚と銅貨が10枚入っている。それぞれ10枚ずつで単位があがっていくのであろう。金貨換算で12枚。半年分と頼んだのだから平均月収は金貨2枚ということになるのだろと推測できる。


「金貨なんかはじめて見たなぁ」


とまじまじと見るといくつかの文字と幾何学模様が刻まれており綺麗でる。銀貨も銅貨も同様に模様がついている。コインの造りからかなりの金属加工技術があることが分かった。


羽織っている漆黒のローブはフードも付いており薄手なのにしっかりとしており何かの革のようであった。一枚の革のようであるが編みこんであるようでもあり複雑な造りになっており防御力は高そうだ。脱いでも暑くも寒くも無い季節なので温度調整機能は確認できないが、羽織っていると森特有の湿度は感じないので機能は働いてのであろう。


最後は黒魔竜刀。

黒色の木材に金細工が施してある鞘に収まっている。引き抜くと艶のある真黒な刀身があらわれた。鱗のような刃紋が煌いておりあまりの美しさに吸い込まれるようだ。

しばらく見惚れていたがテントの外に出て正眼に構える。今の身長にあわせる様に日本刀よりも刀身は長い。一振りして見たが適度な重さで重心もばっちりである。剣術スキルの補正は感じないが一振り、また一振り。突きに横薙ぎ抜刀と繰り返す。


「これは凄いな。体の一部みたいに扱えるぞ。切れ味も試してみよう」


近くにあったそれなりの太さの木の枝を上段から振り下ろし、斬ってみたがまったく抵抗無く切れた。


「これなら岩も切れそうだな。恐くて出来ないけどな。灯籠を切り倒しすのは時代劇だけだからな」


刀を鞘に納めて腰に差した。


スキルを確認するために湖畔の倒木に腰を下ろした。


「神核発動」


と言葉に出しながら発動を念じると目の前に円形の幾何学模様が浮かぶ魔方陣が現れた。



神核


保有魔力 870


オリジナルスキル

 鬼兵旅団 Lv1


スキル

剣術 Lv1 四元魔術 Lv1 回復魔術 Lv1 無詠唱 Lv1 魔力感知 Lv1 魔力循環 Lv1

魔闘気Lv1


と表示されている。


「オリジナルスキルは鬼兵旅団?なんじゃそりゃ。訳分からんから分かるものから検証だな」


スキルは希望したとおりである。念じると使用法がそれぞれ感覚的に理解できた。

目の前にの湖に向けてファイヤーボールを撃つ。


火の玉が飛んでいき「ズバーン」と小さな水柱が出来た。


「速度は遅いがなかなか威力だな。他も試すか」


ウインド・ウォータ・クレイランスとそれぞれ試していく。

ウインドは威力のない風が吹き、ウォータは水が出てくる。


「これはレベル上げないと攻撃は出来ないけど水の心配がなくなったな」


クレイランスは足元から1メートルほどの土の杭のようなものが出てきた。


「今のところファイヤーボールしか使えないな。消費魔力は1か。かなりの回数使えるな。でもこの使った魔力は自然回復するのかな?検証しないとな。じゃあ次か」


と魔力循環を起動すると体内を魔力がゆっくりだが満遍なく広がって満ちていくのがわかる。これで循環中は基礎身体能力が上昇するはずだ。


「魔力の消費はないし常時発動しておくか。意識してないと切れてしまうしから、しばらく訓練とレベル上げを兼ねて使い続けないとな。次は魔力感知か」


魔力感知を発動してみたが自分に以外に感じることは出来ない。消費魔力は1で有効範囲は半径100メートルぐらいだと思う。モンスターを索敵できるはずだから定期的に使おう。


「最後は魔闘気だな。発動っと、うわなんか湯気出てきたぞ」


全身から湯気のようなものが溢れてくる。身体能力が一気に上がるようだが体感で30秒で魔力を1消費する。慎重に使わないと一気に魔力がなくなるからしばらく温存だな。


最後に鬼兵旅団の検証だ。


鬼兵旅団に意識を集中すると情報が入ってきた。まずは神核を解除する。

「鬼兵旅団 起動」

と唱えると手元にまるでタブレットのような四角い魔方陣が現われた。



鬼兵旅団 Lv1


兵種 

骨鬼スケルトン 0兵


特殊操作




「なんだこれ?自分のモンスター軍を使えるようだがいまいち分からんぞ。とりあえずスケルトンを兵士に出来るのか。捕まえるのか作るのかも分からんぞ。」


とぼやきながら骨鬼スケルトンの項目に触れて見ると


骨鬼スケルトン 

召喚 必要魔力100 必要素材 骨

スキル付与枠 1 スキル付与必要魔力100

成長限界 200%


「骨を素材にして俺の魔力で召喚するのか。骨を調達しないといけないしスキル付与すると魔力的に3体が限界だな、使い切るわけにもいかないし。とりあえずモンスターを倒して兵の召喚を目指しながら人里に移動だな。人里が安全とも限らないししばらくこのテントを拠点に戦えるぐらい鍛えるか。まだまだ分からない事だらけだから試しながらやるしかないな。さあ行動開始だ」


まずはテントを拠点にして周辺の探索とモンスターを倒すことを目指し出発する。

人里への移動より訓練を優先することにしよう。




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