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24 開拓砦3


スライムが強い!


誰だ最弱モンスターに指定したのは!戦った事ないくせに適当な事しやがって。火の魔術をどんだけぶち込んでも倒せない。プルンプルンの体は物理攻撃効かない。切ってもすぐにくっついて意味がない。

近付くと体を槍のように変形させて突き出して来る。プルンプルンの筈が滅茶苦茶硬い。


「なめてたおれが一番悪いか。スライムに負けるなんて洒落にならんぞ。なんとしても倒す。」


スライムと侮っていたが常識をぶち壊してきた。ただ攻撃を当て続けても終わらない事を悟った。何か作戦を立てないとな…


ひとまず火力を上げるためゴーストを全て集めよう。スライムを取り囲み魔術を発動させる。35発のファイヤーボールと一発のファイヤーバーストの熱量に大気がねじ曲がって揺らめく。スライムは表面が蒸発している。攻撃の衝撃で千切れ飛び、アメーバが出来る。一回で攻撃が終わるはずが無い。


「このまま消滅させるぞ、根性見せろ」


ゴーストなので当然返事はない。しかし、確かな闘志が伝わってくるようだ。ここにいるゴーストはこのスライムに殺されたのだから恨みも有ろうし、町にいる家族や仲間を助けたいという意志がどこかに残っているのかもしれない。

効果が出て少しずつだが小さくなってきた。このままいけば倒せるかと思った時にこれまでアメーバを放出していたスライムが、逆回転を見ているようにアメーバを吸収していく。小さくなってきたスライムが大きさは元に戻っていく。


「回復するのか!アメーバがいる限り不死身じゃねーかよ。」


せっかく削ったのに、また元通りになってしまう。

何か考えるしかない、さっさと消滅させないと…燃やすならなんだ。何か参考に出来る地球の現代知識は無いだろか?


焼くといえばなんだ焼夷弾か?今はそれに近い。他は、他は、他は…ふと焼却場が頭に浮かんだ。そうか、焼却場で処分すればいいじゃないか。この世界になければいけ作ればいい。それもこの場で作れるじゃないか!


スライムの周りをストーンウォールで囲んでいく。四方を石の壁で覆って屋根なしの建物にする。簡易だが焼却炉の完成だ!


ゴースト達がファイヤーボールを放つ。俺がファイヤーバーストに加えて風魔術のLv2のストームを放って行く。大量の炎を風魔術で数倍にも膨れあがらせる。石の壁は熱量のせいですぐに赤熱化していく。アメーバは壁を越えて合体しようとするが壁に張り付くなり燃え上がり消滅する。


スライムの様子は外からではもう分からなくなっていた。もはや焼却場ではなく溶鉱炉のようになっていた。見えていなくても攻撃を継続する。確実に殺すためだ。


どれぐらいたった頃か、ストーンウォールが遂に熱に耐えられなくて溶解していった。真っ赤になり溶岩のように流れ出したのだ。


ここでようやく攻撃を止める。しかし、いつでも攻撃を再開出来るように臨戦態勢は維持したままだ。スライムがいた周囲は未だにマグマでも流れてきたのかといった感じだが周囲に異変があった。


アメーバが枯れて干物のようになっていったので。見渡す限りアメーバの残骸だらけになっていった。


「スライムを倒せたみたいだな。アメーバを全滅してただろうし、やっと終わりだな。これはきつかったわ。一応残骸でもあるか確認しておくか。ウォーター」


ウォーターを暫くかけ続けると大量と水蒸気と共に熱が消えていく。やっとのことで鎮火してスライムの痕跡を探すと拳サイズの魔石とメロンと同じぐらいの大きさの卵があった。


取り敢えず2つを回収して領都へ帰還する事にした。ゴースト達は連れていけないから新拠点で待機するように指示した。ゴーストの存在を知られていたらスキルと誤魔化せばいいだろう。



領都に戻り領主の館に向かうと直ぐに領主の執務室へ通されて討伐の報告をした。


「ペルセ、討伐ご苦労であった。領民を…そして領都を守ってくれて誠に感謝する。正直なところもう諦めておった。お主も無事でなによりじゃ。今日は疲れておろう休めるようにすぐに用意させるから待っておれ。」


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて貰います。それとこれが新種モンスターの親玉が残した魔石と卵です。」


「なんと大きく濃度の高い魔石じゃ。卵は危険じゃからこちらで保管しよ。魔石は調べたあとでお主に返すから心配はするな。」


こうして長い1日が終わりを告げた。風呂に入り食事を済ませて案内された客室でベッドに入ったのは空が白んでくる頃だった。領主たちは今頃、後処理に追われていることだろう。領都を捨てるという最悪の事態は避けられたのでましな苦労だろう。


起きたのは昼もかなり過ぎ頃だった。開拓砦の確認は既に済んで領主の指示で再建を始めるそうだ。暫くは周囲の大森林の木材で切り出し砦を造営するそうだ。

人的被害も大きい為に小規模になってしまうそうだ。但し、大森林産の物資は主要産業であり無いと国全体に影響が有るため領都の商会も協力をするそうだ。


国からの支援は戦時中の為に期待は出来ないそうだ。領主も昼過ぎに休んだそうで、現状や今後の事など夕食をしながらということになった。それまではリーゼッヒ商会に本来の目的であった商談をしに行くことにした。


本来であれは独占契約するはずだったが今回のスライムによる開拓砦の壊滅でそれは難しくなったようだ。各商会の持つ独自のハンターも被害を受けており、また被害の大小に関わらず自前だけでは商売が成り立たないので俺からの大口供給は分散したいとの事だ。

リーゼッヒ商会としても現状では無理を通す事は出来ないようだ。


こちらとしては買って貰うのは金にさえなれば別にかまわないのだ。しかし、価格面などで統一が必要なのか高値を優先するのかといった問題もできた。


普通なら卸売市場での売買なのだがこちらにはそういったシステムは内容だ。一層のこと作っていまうのがいいかもしれないと思い領主に提案してみることにした。リーゼッヒ商会も仕組み自体に驚いていた。


「これまでにない画期的なシステムですね。当商会も全てを扱えるわけではないので、単独では厳しい分野も有りましたので助かります。」


ということでモンスター市場を作ってみることにしよう。うまく行けば莫大な利益を生み出すからな。

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