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20 新拠点は

エルがこれまでの人生を語ってくれた。見た目のせいで成人する前に親に捨てられ、助けてくれる人も居らず、疎まれ、無視され、働くことも出来ず、男に体を売ることも出来ず、残飯を漁り数えきれない孤独な戦いの中で今まで生きてきたそうだ。

初めてを経験したエルは俺の腕の中べ涙を流していた。誰にも見向きもされなかった自分を見てくれてありがとう。声をかけてくれてありがとう。奴隷にして働かせてくれてありがとう。抱いてくれて女にしてくれてありがとう。と繰り返していた。


そんなエルの頭をやさしくなでながら唇を塞いだ。俺だけの宝物を手に入れた。


彼女と朝食を部屋で食べていた。彼女は基本的に人前に出たくないそうだ。


「私は何を言われてもされても慣れていますが、ご主人様にご迷惑をお掛けしたくありません。私は部屋の中でお待ちしております。出来ることは何でもいたします。」


「分かった。では大森林の拠点で暮らすか?あそこは俺しかいないし、これからも誰かが住むことは無いからな。もともとそこで身の回りの世話をしてもらう予定でいたしな。1人では大変だし寂しいものだ。静かなのは好きだがな。」


「はい、お願いします。身の回りのお世話はお任せください。」


「まぁ、夜の務めもあるがな」


「はい、夜も頑張ります。」


素直なものだな。しかし、あそこにばかりにいられない状況になってきたしな。湖畔の別荘ってところだろうな。悪くないか…


「ただ、そこにばかり居れなくなってしまったからな。安全だが寂しくないか?大丈夫か?」


「大丈夫です、いつまでもお待ちしておりますので」


「よし、じゃあ次に帰る時に一緒に行こう」


「承知しました、ご主人様」


帰る家が出来たな…



護衛を引きつれ商会へ、自宅へ、ギャングのアジトへと街中あちこち、そちこちで指示を出し、相談され、奴隷化した者たちをより分けと朝から晩まで活動した。


全員の奴隷化や権利の名義変更、商会関係や契約の清算など主な実務や事務処理が終わったのは5日後だった。奴隷にした商人関係者は特に見た目が良かった5人を自分用の性奴隷にして、残りは男女とも半分ぐらいを商会の従業員と娼館の娼婦やメイドなどに残して残りは売却した。見た目も良く、教養や知識があるので殆どが高級品として売却できた。100人以上居たので平均金貨15枚で全員で金貨1600枚で売却した。


ここ数日で俺の手に入ってきた金貨の総額は2000枚を超えていた。街を浄化しただけなのに大量の成果だ。モンスターなんか狩らなくてももう十分遊んで暮らせるぞ。寝ているだけで商会・娼館・ギャングの収益で遊んで暮らせる。まだまだ設備投資が必要な段階だから資金も出て行くだろうし、なんだかんだで500名ほどを養わなければならないし収益は増やしていこう。


ハロルゼでの仕事があらかた片付くのに10日を要した。新たに購入した箱魔車にエルと乗り込み護衛を伴い拠点へ向った。久しぶりの拠点である。護衛は森の入り口の集荷所で待機である。


しばらくはエルと露天風呂入ったり、スケルトン達の面倒を見ようと思う。2人で入露天風呂は格別だろう。


夕食まで湖畔をのんびり散歩して、いつも魔術の練習をしている倒木に腰を掛けた。久しぶりに魔術の訓練をするつもりだったからだ。訓練の前にスキルを確認することにした。


神核起動


神核


保有魔力 233541


オリジナルスキル

 鬼兵旅団 Lv2


スキル

剣術 Lv2 四元魔術 Lv2 回復魔術 Lv2 無詠唱 Lv2 魔力感知 Lv1 魔力循環 Lv2

魔闘気Lv1 痛覚耐性 Lv2 飛行


「魔力もスキルも上がっているな。ウォーリアをガンガン製造できるな。回復魔術もギャング達を治したので上がったな。剣術も四元魔術も少ししか使ってないから上がらないか。体術が増えるかと思ったけど素人の喧嘩スタイルじゃダメか。」


タブレットを起動する


鬼兵旅団 Lv2


兵種

骨鬼(スケルトン 125兵

戦骨鬼(スケルトンウォーリア 4兵

幽鬼ゴースト  0兵


特殊操作


合成進化 Lv1


「新しい兵種が増えてるぞ。どんなやつだ?想像は出来るが召喚してみるか。それにしても新しい拠点作成の先発部隊は半分やられたか。結構厳しそうだな。どこまで進んでいるか確かめて、骨があれば可能な限り増やしておきたいな。こっちの拠点は損害なしだな、よしよし。」


幽鬼ゴースト

召喚 必要魔力 500 必要素材 エルフ・ドワーフ・ビーストの死体(死後1時間)

スキル付与枠 1 スキル付与必要魔力 500


成長限界200%


「あっこれ召喚するの無理だわ。死体処分したし、時間制限あるからどうにもならんぞ。死後1時間の死体なんて確保できんぞ。領都でまた暴れるか?それはちょっと不味いような気もするし、使い捨ての奴隷も召喚のためだけじゃ勿体無いし、少数ならいいが大量にやると明らかに怪しいからな。機会あれば少しずつ増やそう。」


魔術の訓練は先延ばしにして新拠点の戦力を整える事にしよう。新拠点は現在の拠点より南に20キロの地点にある。攻殻蟲のエリアが有るため平原からの深度は同じだ。新拠点のさらに南10キロには領都まで流れる川があり渓谷になっていた。

領主の進める開拓地はこの渓谷の対岸側までが目標は川との事だ。まだまだ遙かに遠いが。


飛行であっという間に着いたが上空より見るとそれなりに進んでいるようだ。この辺りは崖が有ったり起伏に富んだ地形をしていた。ぽつりと半径15メートル位の広さの広場が出来ている。建物は一つで外には骨が積まれていた。


「やられた割にはなかなかすすでいるな。これだけ骨が有るなら元の拠点と同じだけ新たなスケルトンをつくれるな。じゃあ、さっさと召喚するか。早いとこ武器もいるな。」


スケルトンを召喚して丈の長い草をファイヤーボールで焼き払い、木を切り倒す。これまで倒したモンスターの何倍も木を切っている。ハンターより樵じゃないかと言われそうだ。

あまりに木を切った呪いなのかトレントに不意打ちで顔面を思いっきり殴られた。単なる木が枝を振って殴りつけてきたのだ。新拠点の周りには見た目では分からない木のモンスターが生息していたのだ。動けないからと舐めたらひどい目にあった。ブンブンと木製バットを振り回しているようなものなのだから…スケルトンは食らったら一撃で撃沈だ。もしかしたらスケルトンを倒したのはとれんとかもしれないな…気がつく前に不意打ちで一発の可能性が高い。俺も不意打ち食らったし。


モンスターと戦いながら、拠点と山道を作ったり、スケルトンの管理をしたり、ハロルドに行って商人やギャングのボスをしたりとあっという間に半月がたった。


いよいよ明日から領都進出だ…


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