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14 掘出物は・・・

「あの洗濯してるエルフは?」


「申し訳ありません、醜い物をお見せしました。あれは商品価値がなく致し方なく安物の管理に使っているのです。すぐに片付けますので。おいっ、誰かあれを片付けろ」


「お待ちを!少し拝見させていただけますか?」


「はい?ははは、ご冗談を。」


「少し興味がありまして。連れて来てもらえますか。」


「興味ですか…あのような物よろしければ」


この場の全員が彼女を見て顔をしかめる。俺の行動が理解できないでいる様子だ。

近づいて来た彼女はボロボロの服を着てひどい有様だ。しかし、商品価値が無いようには思えない。

どうしてだ?訳有りなのか?


「すみません、どうしてこれが醜くて商品価値が無いのでしょうか?あれだけ懸命に働くのなら身の回りの世話に使おうかと思ったのですが。まだ多少の資金はありますし。」


全員驚愕する。彼女も含めて


噛み合わない話をしながら彼女の価値の低さを理解した。

一言で言えば”美的感覚の違い”

エルフ以外も含めたこの世界の住民達には彼女は視界にも入れたくない程のブスに見えるそうだ。


身長約180センチ、薄い青みを帯びたアッシュブロンド、シャープでハッキリとした輪郭に鼻筋は高く長いまつげに大きな目、胸は大きくもなく小さくもないCカップで上向きお椀型の美乳、くびれた腰に吊り上ったプリッとしたヒップ、手足や首はほっそりと長め


スーパーモデルだぞ!ミス何とかクラスだぞ!映画とかに出てくるレベルだぞ!

その上、まじめで働き者とは…掘出物だぞ。金貨100枚でも買うぞ。


マジでこの世界おかしいぞ!価値観の違いがここまでとは脱帽!

価値観の違いで大損するかもしれないな。


エルフが胸が大きく、顔の堀が深くハッキリして、髪にグレーが混ざると驚異的なブスだそうだ。確かに彼女のようなエルフは見かけなかった。お宝クラスの超貴重品、ここで絶対に入手しなければ。


「私は炊事・洗濯など身の回りのことは自分でしていますが、商売に注力するための手伝い欲しかったのです。しっかりと働いてくれれば見た目など些細なものです。これの働き振りが気に入りましたので購入したいのですが、おいくらでしょうか?」


「よろしいのですかこのような物で?身の回りの世話なら夜伽も出来る生娘もおります。そちらをいかがでしょうか。低価格なものでもそれなりのものもいます。値段は勉強させていただきます。このような物をお客様にお売りしたとなれば私の商人としてプライドに…いやエルフとしてプライドにかかわりますので」


「そうですか。では私がたまたまゴミを興味半分で拾ったというのでどうでしょう。所詮私はワーロック、戯れとご理解ください。それと私の里には”一寸の虫にも五分の魂”と言う言葉があります。小さな虫を小さいとか弱いからといって、ばかにしてはいけないということです。見た目よりも中身を見なければならないと教えられましたので」


「これは失礼しました。大変勉強になる言葉をお教え頂きありがとうございます。今後とも精進させて頂きます。それはご自由にお持ち帰りください。」


「ありがとうございます。ご迷惑をおかけして申し訳ない。」


何とかなった。もっともらしい事で誤魔化せたな、なかなか大変だったぞ。でも苦労しただけの価値はある。

スーパーモデルの奴隷をタダで入手したのだ。

こうして買い物は終わり宿に帰る。馬車の中で金貨一枚分で買える物資をクローニにオーダーして今日の総額金貨11枚の代金の手渡す。リグは魔車で寝るそうだ。


宿のロビーでは美人エルフが待っていた。部屋まで行くとフードを被ったみすぼらしい同行者について聞かれた。そこで奴隷を見せたら驚かれた。そして美人エルフに1枚の金貨を手渡しお願いをするのだ


「拾った奴隷だ。身の回りの世話をさせようと思っている。このままでは使えないので君が手入れしてくれないかな。女のことは分からんから、女に任せるのが一番だ。最高の女にかかれば、見た目が悪くても少しはましになるだろう。行儀や作法からある程度仕込んでくれないか」


「女の事は分からないなんて…う・つ・き。それにしても変わった人ね。貴方にそこまで言われたら断われないじゃないの。しょうがない、面白そうだしやってあげるわ。10日は頂戴ね」


彼女はメモを持たせて、何か話したあとでフードを被せてどこか行かせた。


「さっ楽しみましょ」


「ああ、恩にきる」


ハロルゼ最後の夜も肉体言語で語り合い更けていく。

翌日の午後、物資を積み込んだ荷台に座り拠点に向かい魔車で進む。


10日後が楽しみだ。待ってるぞ…スーパーモデルエルフ奴隷 『エル』




魔車で約二時間で拠点に近い森のそばまで着ていた。ランタートルは自転車より少し早い速度で走り続けた。リグにランタートルの世話をさせながら俺は飛行で拠点まで戻るとスケルトンを集めて明日出荷する物資を魔車まで運ぶように命令した。


運んで来た大量の物資と初めて見るスケルトンの姿にリグは慌てふためき腰を抜かして地面に座り込み、ジタバタ。


「うわ~っ、なんだよこれ。助けて~、殺される」


わめくなよ、うるさい。


「リグ、落ち着け。これが明日町に運ぶ商品だ。座ってないで積み込みを手伝え。それとこいつらは俺の使役している兵でスケルトンと言う。モンスターじゃないから安心しろ。それと今後は俺に関する情報や一切喋ることを禁止する。」


奴隷は言動を制限出来るから安心だ。なんと便利な事か。積み込みをさせながら食事の準備をした。


「ご主人様、積み込み終わりました。」


「そっか、じゃあメシが出来たし食うぞ。会計は運べる適量を在庫から計算させて準備しとけ。1日2往復で行くぞ。体術2体は魔車の護衛に残れ、バレないように変装をして準備しとけよ。木工と1分隊は積み込み場所の整備と警備をして、それ以外通常任務に戻れ。ほれリグ座れ」


「私は奴隷ですので後で残りをいただければ十分です。」


「森の野宿で主人も奴隷もないだろ。打ち合わせも有るからさっさと座れ。しっかり働けば美味いメシを食わせてやる。」


「承知しました、失礼します」


「明日からハロルゼのリーゼッヒ商会まで1日に2往復してもらう。行けるな?商品を納品して質と数を確認してもらったら伝票にサインするだけだ。代金は掛けだから金の受渡ほない。月末に俺がやるからな。向こうから買い入れる物も有るから受け取ったら確認を必ずしろ。明日の商品の伝票だ。」


「分かりましたぁ。きゃならすやります。グズゥ、美味いですね肉、塊のステーキなんか初めて食べました。毎日頑張ります、グズゥ」


「泣くなよこんなもんで、まぁ頑張れよ。頼んだからな。たまには俺も行くから魔車は綺麗にしとけよ。食品もあるし」


「はい。承知しました」


伝票には魔石1000個、干し肉20袋、毛皮100枚など様々だ。一回の取引で約金貨3枚だ。原価は0で丸儲けなので今は無一文に近いがすぐに貯まるだろう。まだまだ在庫も沢山あるし増産も簡単だ。魔車と奴隷をさっさと増やして武器を揃えよう。

ハロルゼだけで無く領都進出も早い方がいいな。月末の支払日が楽しみだ。


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