11 露天風呂でタブレット
ここ数日で、拠点の設備は一気に充実をしていた。行商人のベルサルさんから購入した道具を使いスケルトン達は驚異的なスピードでログハウス風の小屋を全部で3棟建設した。全スケルトンを総動員したのでかなりの労働力だ。昼間は建設で夜は狩りとスケルトンに休みはない。
木材の調達には俺も参加して3日で200本以上の木を切り倒したので、決してスケルトン任せではない。スケルトンが斧で切り倒すよりも俺が刀で一刀両断にした方が早いのだ。枝で組んだ小屋よりもはるかに大きくて立派になった。
生活する母屋にはベットやテーブル、机や椅子まで作成されていた。倉庫の小屋には作業台や棚が設置され種類によってきちんと整理整頓されて保管してある。
干し肉や食材を加工する場所も作られており機能性は十分だった。その中で1番の成果と言えるのは俺自身の手で作り上げた一本木の風呂である。周囲で1番の巨木を切り倒しスケルトン5体でやっと運んできたのである。まっぷたつに切り開き内側をくり抜いて作成した自慢の逸品である。
連続使用ができるようになったウォーターの魔術で水を張ってファイヤーボールを打ち込んで沸かすのである。全自動給湯器よりもはるかに早い時間で給湯することができる。母屋の横に設置してあり大自然の露天風呂である。
その露天風呂につかりながらのんびりとタブレットを開く。1日の終わりに満天の空の下で入る風呂は贅沢の極みだ。開いたタブレットとは鬼兵旅団の魔法陣のことだが使い勝手があまりに酷似していたからタブレットと呼んでいる。
ベルサルさんからリーゼッヒ商会を紹介してもらったが、ハロルゼの町に行く準備をするのに5日間必要だった。俺が拠点に居なくてもいいように準備する必要があるからだ。
ハロルゼではリーゼッヒ商会との商談が最初の仕事だ。うまくいけば良いが、商談が破断した場合には別の商会を探すところからはじめなければならない。取引条件など決めるのにも、1日で終わればいいが長引く可能性もある。
うまく取引がまとまれば、商品の運送手段を確保しなければならない。町の情報収集や必要な物資の調達も必須だ。往復の移動時間も考慮すれば最低でも3日は必要で、長ければ10日かかるかもしれない。
設備面は終わったので最後に戦力の強化をするのみだ。
現在はスキル別に
槍術8体
体術8体
斧術10体
運搬8体
解体5体
木工3体
料理3体
会計1体
の合計46体のスケルトン達が活動している。
召喚したスケルトンは全部で55体なので9体は倒された事になる。耐久性実験の為に俺自身で1体殺し、甲殻蟲の領域の挑戦で2体を失った。残りの6体は狩り場の範囲内で倒されたらしい。
スケルトンは最強では無い、耐久性実験で判明した致命的な弱点もある。条件によってそれなりの確率で負けるようなのだ。何回か帰って来なかったので損害を減らすため、部隊編成の編成を既に行った。
狩り中心の分隊をまずは構成したのだ。一つの分隊は槍術、体術、斧術、運搬で構成して、複数のチームに分けて活動させている。
その他は支援小隊として拠点を中心の後方活動させている。
タブレットを見ながら風呂に浸かる。これからスケルトンの大量召喚で戦力の拡充だ。少し離れた2つの倉庫の間に集められたら骨が山のように積まれている。拠点内の範囲であれば目視できてさえいれば多少の距離があってもスケルトンの召喚は可能だ。
鬼兵旅団の魔法陣は指でのスライドや念じる事でページが切り替わるようになっている。タブレットより便利かもしれないぐらいだ。開いたページは部隊構成・・・
部隊編成
第一分隊 スケルトン4兵
第二分隊 スケルトン4兵
第三分隊 スケルトン4兵
…
…
第八分隊 スケルトン4兵
支援小隊 スケルトン14兵
となっている。
まずは支援小隊を拡充して行くことにした。
支援小隊の警備もかねる斧術を現在2体から5体召喚して増員する。彼ら7体は拠点防衛と木の伐採が仕事だ。
解体5体・料理3体・木工3体は倍増しておこう。そぜぞれ召喚していき合計で11体を召喚する。倉庫の増築と、モンスターの処理・加工処理能力強化する。また、防衛力強化の為に拠点の基地化をさせたい。いずれは防壁の設置もして計画している。
狩りをする分隊を増やせば処理する量も増える。ついでに出荷輸送要員に小隊専属の運搬も5体追加しておく。
それと採集を召喚するする事にした。採集をしていると無防備になるようにで3体も召喚したのにすぐに全部倒されていたので、今回は護衛を付けて生存率と作業効率をあげる。編成は採集を2体に運搬を1体、護衛に槍術・槍術を2体ずつの全部で7体で構成した。採取班は2つ作っておこう。
支援小隊は35体を追加して、総員数49体である。
タブレットの部隊編成が少し変わり
支援小隊 総員49兵
第一採取班 7兵
第二採取班 7兵
役割を決めて構成するときちんと反映する。しかし、あまり役割分担を決めすぎると柔軟な運営が出来なくなるので採取班だけにしておく。
残りの骨を使い、分隊を増やしていく。同じ構成だと一度に召喚出来るのも新たに発見だった。逆に同じスキルでも単に複数を召喚すると言うことは出来ず、一体一体召喚しなければならないのだ。全部で4分隊で16体を召還したところで骨が無くなったのでこれで召喚は終了だ。
分隊は全部で12隊。東西南北に担当を3分隊ずつ振り分けて完了だ。また骨を集めさせなければいけないな。魔力はふんだんに有るので骨は多めに集めさせよう。
鬼兵旅団 Lv1
兵種
骨鬼 97兵
戦骨鬼 0兵
特殊操作
合成進化 Lv1
タブレットを確認すると、なんと新たな戦骨鬼なる兵種が増えている。それだけでなく初めての特殊操作が出現していた。兵種と合成進化がどんな操作が出来るのか確認しなければ。確認をしてみれば2つは関連しており想像通りだった。
戦骨鬼…成長限界に達した骨鬼2兵を合成進化した兵
召喚 必要魔力 1000 必要素材 骨
スキル付与枠 1 スキル付与必要魔力1000
スキル継承 必要魔力 1スキル 1000
成長限界 300%
これでスケルトンを強化出来るようになった。
しかし、現在は骨が無いので進化は出来ない。骨が集まっても現状では強さは十分なので兵数を優先させていく。
スキルを継承させれば保有数3つに増えるだろうし、基礎戦闘力も上昇するだろうからかなりの強化になるが武器も防具もないのだから、軍資金を手にいて装備拡充が先決だ。スキルを保有していても丸腰では意味がない。
合成進化を早く試したいがしばらく保留にした。最後に会計が管理する戦費と物資を確認して風呂からあがる。
少しのぼせた…




