11―三日目・4―
1話前に短い話を連投しています。
それと前々話、クリスフィ事件で説明不足だった点も修正、追加しました。
主に商会の立ち上がりやFWが一般化されていることについてですね。
その他にも色々とまだ気になる点もあると思いますがそれはこれから出していきます。
さて…まぁさっきの事は俺でもヘタレてたって思うけどさ…ははっ。
まぁ何はともあれ俺がFWの始まり、んでそこで遊んでたらこんな知らないところに出てきちまったんだから怒られたりすっげー嫌われたりするかと思ってびくびくしてたんだけど、皆笑って流してくれたし、いつも通りに、前向きに行こうかね!
「うっし!これからも頑張っていくぞ!」
「わっ!?うるさいわよリョウ。沈んだり落ち込んだと思ったら今度は叫びだすとかいい加減にしなさい。」
あかん…サラが精霊魔法で水をぶっかけてきやがった。あ、そうそう俺らの服は三日もずっと着回しているんだが、毎日きれいなのはサラが精霊魔法で水洗い→風で急速乾燥と洗ってくれているからだったりする。だから皆サラには勝てねぇんだよなぁ…
あ、男の下着やおっさんのつなぎに関しては「やだ不潔」の一言でアルが水魔法で水生成、俺が炎魔法で熱乾燥、おっさんがまとめて手洗いしている。おっさんマジ便利。
ていうか…
「何よじろじろ見て」
「変態にゃロリコンにゃ」
「いや、よく考えれば俺らって結構ちぐはぐな集団だなーって思って。そんで変態はアルの方だろ」
「いやいやいや何言ってるんです!?僕は結構まともですよ!?」
御者席の方からアルがこっち向いて文句を言ってきたけどさ…でもやっぱおめーって…
「たまにふとハルのこと見て変な顔になってたじゃねーか」
「まさかの変態王子にゃ!?サラ、助けてにゃ~!」
「おう、俺ぁてっきり娘と重ねてるとばかり思ってたんだが…そっちの紳士だったのか王子…?」
あ、そういう理由もある…か?
「そそそそうですよ!僕家庭持ちですよ!?結婚してますよ!?」
「どもっててなおさら怪しいわよ?」
だよな。ていうか前見ねーと馬車が曲がっちまうぞ?
「ちょ、ちょい急に皆ひどくありません!?」
「まぁ王子が変態だろうと何だろうと俺ぁ問題ねーけどよ、ちぐはぐってのはどういうことだ小僧?」
「問題大有りにゃ!今夜から一緒の馬車は怖いにゃ!」
「ええ、ハルちゃん今夜は一緒に寝ましょう?ローさんの隣ならたぶん大丈夫よ」
おっさんの信頼度たけぇ…まぁそれは置いといて
「アルの変態疑惑は棚上げしとくけどさ、ほら、俺らって服もそうだけど種族がバラバラじゃん?もしこれから見知らぬ人と出会ったとしたら変に思われるんじゃねーか?」
「サラから見ていくとさ…
サラは緑の髪、とんがった耳、緑色の目でちょっと日に焼けた肌色、身長は160ちょいぐらいか?俺より小さ…(あかん目つきがヤヴァイ)あ~ごほん。…んで貧n(ry…ぬおお!?水の針!?ちょい待ってそれ!
スレンダー!ほらほらこれでいいでしょ!?
んで緑色のローブじゃん?
肌の色は緑じゃねーけど他の外見も相まってもろエルフだろ」
「あんた一度死にたいのかしら…?」
「まぁまぁ…一応言いなおしたんですから止めましょうよ」
「卵がびびって震えてるにゃ…サラやめるのにゃ」
そうそう、だからその覇気やめてくれねぇ…?
「むう…」
「こえぇ…ハル、サンキュ。
んで次にハルだろ?
虎耳尻尾、金目の虎獣人ってのは誰でも見てわかるだろ。身長は…サラより低いし子供って見られるだろうな。いや、マジ悪意ねーから!…そしてこの世界にあるかどうかは分からんが軽い革鎧、「にゃ」の猫語ロール。
これ俺らの世界だとしたら武器持ってないけどすぐに交番に呼ばれるぜ?」
「おおう…いわれてみりゃそりゃそうかも知れんが…リョウ、一言多いぞ」
「ひどいにゃ!ハルはもう18にゃ!」
「でもこっち来る前は15だったんだろ?」
「泣くにゃ!」
「それが余計よ…」
「事実なんだからしょうがねーだろ!…あいたっ!わりいハルすまん、謝るからひっかかないで!虎の爪結構洒落になんない!
いてて…まぁ次におっさんだけど
茶髪茶目なのはドワーフのイメージ通り地面だよな。身長160ぐらいか?サラよりちょい上か。髭は今のところないし筋肉は無いように見えるけどドワーフらしく力持ちだろ?
ハンマー…じゃなく槍斧だけど。武器職人ってのもあってつなぎの作業着来てるし、おっさん言葉だしなぁ。
これあれじゃね、街角の鍛冶屋のおっちゃんじゃね?そうじゃなくてもヤンキーになりきれなかった推定二十代とか?
俺らの世界に戻っても普通に生きてけそうだけどエルフとか獣人のそばにこういうおっさんって逆に誘拐疑惑かからねぇ?
」
「確かにそれありそうですね。」
「誘拐の被害者にゃ!って訴える振りするのも面白いかにゃ?」
「おいふざけんな!おもしろくねぇよ!小僧、なら王子の場合はどうなんだよ?こいつは結構普通だろ」
「アルな、
金髪金目でイケメン、俺と同じかちょい上…176ぐらいか?服も王子って感じがしてかっこいいんだよね。んで普通の人族…。王子様とかアイドル系だな。
でもこれあれじゃん一歩間違えればかっちりしててエリート詐欺師的な感じになってね?しかもロリコン疑惑。おっさんと一緒に話してたら誘拐犯の交渉役的な?
」
「ちょっと待ってください僕の疑惑はそれホント無いですから何固定化しようとしてるんですか。
…吹っ切れた途端容赦なくなってませんか?」
「まぁ言われてみれば納得できるかもしれんな」
「本当ならおっさんの方がエリート詐欺師のはずなんだけどな。なぜドワーフの鍛冶師…」
「てかいろいろ文句言ってるけどあんた自身はどうなのよ?」
「俺か?
俺は175センチ、茶髪黒目、高校時代水泳をやっていてそれなりの筋肉が付いていたころの身体っぽいしある意味一般人?そもそもFWの時の俺の体のデータは昔の写真から起こしてるし。現実の肉体はどうか分かんねーよ。
服はあっさりした軍服風の服だし、結構普通の人間じゃねぇか?竜人だけど。おめーらと一緒となると…どんな立ち位置になるんだ?子供か?
」
「俺のドワーフとかハルの獣人、サラのエルフは一見して種族が分かるのに何でお前は竜人のくせに普通の人間のままなんだ?牙とか入れろよ」
「それ聞いたことあるわよ。何か特殊なクエストをクリアしたら自動で外見が変わるんですって。受けないこともできるけど受けたら強制的に変わるから最初は人族と同じように容姿の縛りが無いらしいわよ。受けたら結構強くなれるらしいわ。」
「へぇ、そうなんですか。じゃあリョウ君はクエストを受けないまま来てしまったという事ですね?」
「というかレベル100で解放されるクエストらしいからな、サラの言っていた『獣化』スキルと同じような扱いだったんじゃないか?最初っから強かったらえこひいきだしな。」
「じゃあリョウは今は人の身体って事かにゃ?」
「いや、胸に何枚かうろこがあるぜ。固くて青いうろこだな。見てみるか?」
「気になりますね。…へぇ、これが竜人の特徴なんですか。」
「FWの時は下着は着脱不可装備だったからな、こんな微妙な種族の特徴分からねぇよ…。それとリョウ、お前さっき黒目とか言ってたけど青色になってんぞ」
「え、マジ?…もしかしたらそれも竜人の特徴かもしれねぇな。ま、クエストを受けなきゃ無理だし、第一もうクエスト受けられないんじゃねーか?」
「とりあえずリョウの言った私達5人がちぐはぐだって言うのは分かったわ。
…確かにこれから他の人に会った時どういう反応されるかわからないし、こっともこっちでどういうは反応すればいいのかしら?」
「ていうか何で町を目指しているのにゃ?どこに行くにしてもうちは皆についていくだけにゃけど今まで何となくでしか話し合ってないにゃ」
「まぁまずは食糧がやばいというのが1つですね。」
「それだけじゃねぇよ、服関係もだな。洗っている間外で全裸一丁、下着すらなしとかどんな羞恥プレイだ…」
はたから見たらおっさん変態だよね。俺とアルのせいだけど。俺らも一応つきあってるから許してちょ
「女子にとっても化粧品とか欲しいわね。どれぐらい太陽に当たったら日焼けするのか心配だわ。」
光合成とかで逆に元気になんじゃねーの?
「お金とかどうするのにゃ?」
「こないだ何頭か狩ったイノシシの毛皮とかか?俺やおっちゃんで解体したのを鑑定したらそこそこ良い品質ではぎ取れたみたいだしそれなりの金額は手に入るんじゃねーか?」
「あんた全然顔色変えなかったわよね…アルでも青くなってたわよ?」
「すでに精神の方で嫌ってほど絶望を味わってるからな、血なんざ今更どうでも?」
「重いにゃ…。」
「でもどこで売ります?テンプレなら冒険者ギルドですかね?」
「FWでも冒険者ギルドで売れたし、もしあったらそこがいいんじゃないか?」
「てかよ、俺が細かいのかもしれんが俺らの身分証とかないがどうする?門番がいたら終わるぞ。小僧の商会があるかどうかも分からない以上俺らの事を護衛とか言えねーぞ」
それあったの忘れてたわ…襲われたとか服がしっかりしてる状態じゃ言えねーなぁ。
「無くしたとかは無理なの?」
「いや、服を丸洗いとはいえ一応手入れできている僕らがそう言うのは怪しいんじゃないですか?なくしたらすぐ気づきますし」
「ならあれにゃ、いっそリョウの商会を遠くの商会だってことにすればいいにゃ!」
「うーん、アルやおっさんの言った事は俺も考えてて、ハルと同じこと思ったんだが商業ギルドとかの証を要求されるかも?」
「あ~、それがありましたか…あ、あと付け加えていえば僕たちのアイテムボックスも危険ですよね?もしかしたらこの世界ではレアな『空間魔法』とかいう扱いかも知れませんよ?」
「なんだ王子、おめー結構詳しいな?」
「いちおうライトノベルとかよく読んでたんで…。で、馬車とか街中で収納したら危険じゃないですか?…あ、あれ何か見えません?」
アルが片手で指し示す道の前方に皆視線を凝らしてみる。
「ん?…ありゃあ…低いけど壁…か?」
確かに向こうの方に壁っぽいものが見えるな…。と、なれば
「よし、こっからもうちょい行ったら馬車を降りて歩いて行こうぜ。アルの言った通りならその方が面倒事が減るだろ」
「ええ…大変ねぇ…」
「まぁそうしたほうがいいか。門番はもし居たらどうする?」
「そこはほらおっちゃんやアルの口八丁手八丁で?ほらおっちゃんは超エリートだし、アルはその王子的な雰囲気で?」
「まぁそれしかないですかねぇ…」
「これでもし入れなくてもお前ら恨むなよ…?」
明日はようやく町に入ります。
それと明日から投稿時間を夜にずらします。
次話は9/4の夜9時です。




