第二話 それは温かでやさしい
「フランちゃんおはよう!」
おねえさん、ことフェリシアさんは俺を持ち上げてギュッと抱きしめてきた。ふかふかなふあふあした部位が俺を包み込み、自然と俺の頬も緩む。
昨日、あの後気づくと俺は寝てしまい、今ふかふかと目が覚めたのだ。
「ご飯は今から持ってくるから待っててね!」
そう言い、すばらしいウインクをこちらに送ってから部屋から出て行ってしまった。
状況を整理しよう。
今のとこ分かったことはどうやらマジで俺は赤ちゃんで身体の機能もマジで赤ちゃんのようだ、ということだ。今大便を漏らしている俺が言うのだから間違いない。
オムツらしきものを履いているからかまったく不快感がないのだが。
正直不快感なんかより20過ぎて二日連続でおもらしをしてしまったことの方が重大だ。考えないようにしよう。
そして身体の機能が赤ちゃんな俺の主食はなんだろうか。考えてみるといい。
そう、母乳だ。
赤ちゃんである俺が母乳を飲むことは、日本人がご飯を食べるように、イタリア人がパスタを食べるように、フランス人がフランスパンを食べるように自然なことと言える。
俺はかつて2次元に生きると決めた。しかし、フェリシアさんを見ていて気づいたんだ。
そう、美しいものはなんであれ美しい、と
これははっきりいって真理である。太陽はどちらから昇る?そう、東からだ。なら3次元でもいいじゃないか。外人でもいいじゃないか。
おっぱいは等しくおっぱいなのだ。
よっしゃ、こいやああああ!!!!!と俺(赤ん坊)がキリッとしばらくドアを見つめていると、とうとうドアが開き、フェリシアさんが帰ってきた。
「またせてごめんね」
と言い微笑みこちらに歩いてくるフェリシアさん
俺は、母乳を飲むときは目を閉じるのがマナーかな、とワクワクドキドキ、でもちょっと不安に、ちゃんと飲めるかな?と思いながら目を閉じて待っていると、抱き上げられた。
「たくさん飲んでもいいからね」
と、やさしい口調で待ちかねて半開きにしていた口に柔らかなものがくわえさせられた。
内心、キターーーーーと思いながら冷静にしかし大胆に口にくわえたものを吸うと、口いっぱいに温かな塩辛いような甘いような今まで飲んだことのない刺激的な味が広がるのを感じた。それはトロリと粘性のある感触で、血液のような、といか血液そのものの風味をわずかに感じさせた。
そこでゆっくりと目を開けるとくわえているものが哺乳瓶で飲んでいるものが血だといことに気づいた。
「とっておきのエルフの血よ」
と、優しく頭を撫でながら言うフェリシアさん
そして哺乳瓶に入った血を飲む俺
なんだこれ
女性キャラ書くのは何気に初めてな私
そして文字数が把握しきれない私