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不死属性の生き方  作者: ひみゃらや山脈。
第一章 不死属性誕生
1/43

1  プロローグみたいなもの

 目を覚ますと空だった。

 意味がわからない?俺も意味がわからない。

 

 昨日はいつもどおりに風呂に入り、夕飯を食べて、携帯型ゲーム機でゲームをし、床に入った。

 それらの流れは俺の十数年の人生でなんども繰り返され、習慣化された行動だからそのひとつひとつの行動に意味なんてないし、思い出そう、と意識を込めないと思い出すことなんてできない。

 

 そんな当たり前の行動だったんだ。


 それが今はどうだ?


 空を飛んでいる。というか落ちている。

 

 意味がわからない。

 

 寝ている間に鳥になった覚えはないし、五体の感覚もいつもどおりだ。あえて違いをいうなれば股間が湿っていることくらいだが、眼下の端にに見える山が自分のいる位置より下に見えてしまうくらい高い地点にいるのだ。お漏らしくらい許してほしい。


 いったいどういうことだってばよ・・・・


 自然落下しているGで呼吸もままならず、訳のわからない状況から逃避したい、という心理的欲求に従い、俺の意識はその思考を最後に、


 落ちた




 地面に落ちながら意識も落ちた。やかましいわ。


  ◆


 俺は20歳無職、男性、名前は工藤 巽(くどう たつみ)

 大学に通う為に上京してきたものの、親しかった友達に騙され、俺の持つ全財産をを騙し取られたショックで引きこもった。

 どう騙されたのか、とかそういった話は思い出したくないので省略。

 6ヶ月は通ってないので、『職業:大学生』より『職業:無職』のほうが正しいと思う。

 ジョブチェンジしたのだ。そんなことはどうでもいいけど。


 結局上京してきて得たものは人間不信スキルと、人を疑う力だ。

 親への申し訳なさと下宿先でひきこもって学校に行っていないという罪悪感に苛む日々は突如として終わりを告げた。

 人生も終わりを告げたのかもしれない。マジ勘弁してほしい。せめて正直に親に一度謝りたかった。かーちゃんの味噌汁が飲みたい。不出来な息子でごめんなさい。

 あれ、これって走馬灯かな?えらい説明口調な思考だ。天国はこんな思考だけの世界かもなぁ。無限に懺悔するとか地獄じゃないですかやだー。

 怖いからとりあえずこの思考は夢だと考えよう・・・・


 召還に応じよ


 応じません。家に帰してください。


 召還に応じよ。私はエルラント王国が姫。ミハサ・ビットーリア也。


 応じません。そんな国はありません。僕は家に帰りたいんです。


 召還に


 聞いちゃいないし


 しょうk・・・・・・


 なんか不気味に響いてた声が聞こえなくなった。いや、エコーみたいな感じでフェードアウトしていった感じだ。

 とりあえず俺は早く起きたい。この夢が覚めたらベッドで寝ているだろう。起きたらすぐに家に電話をかけて謝ってそして話そう。いままでのことと、これからのことを。

連載ものは初投稿です。

到らない点があるというか到らない点に到る点があるというのが正しい感じだと思うのでいろいろ教えてこれるとうれしいです。


※読みやすいように改変

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