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チームジャージを作ろう


 連休が終わった月曜日、普通なら憂鬱だけど、今日は凛のアパートに行く予定なので、ウキウキだ。だけど凛は少し元気がない。連休で疲れたのだろうか?「どうかしたのか?」と聞くと、「後で話しますわ」とのことだった。


 そして、放課後、凛が下校してから30分ぐらい、部室で時間を潰した。部室にはゆかりと唯がいたが特にトレーニングはしていなかった。

 凛のアパートに行くと凛が出迎えてくれた。

「お帰りなさい♡ご主人様」

なんとメイド服で出迎えてくれた。

「どうしたんだ?」

「あなたが喜ぶと思って、とにかく、お荷物をこちらに」

「ああ、ありがとう」

俺は鞄を凛に手渡した。なんかメイド喫茶みたいだ。たぶん。凛の案内でソファーに座った。凛は膝をついて。

「ご注文はコーヒーかコーラ、日本茶もありますがいかがでしょうか」

「えーと、じゃあ、コーヒーで」

「かしこまりました。ご主人様、少々、お待ちくださいませ♪」

 凛はパタパタとキッチンに歩いて行った。いつまでメイド喫茶ごっこが続くのだろうか?面白いので、付き合うか。それにしてもあのメイド服、中学の時に俺が不祥事を起こした時に着ていた服ではないか。短いスカート、胸元は強調されてるし、思わず手を出しても仕方ないだろ。

今日は、中学の続きをするのかな?


「お待たせしました。では、ご主人様、美味しくなる魔法をかけますね、美味しくなーれ、美味しくなーれ、ハイ、どうぞ」

「ありがとう、でも、いつまで続くのかな」

「てへっ」

「おーい、いつもの凛ちゃんじゃない」

「あら?いけなかったかしら?」

「いや、むしろ好物なんだけど、だけど、突然でびっくりしたよ」

「でも、可愛いでしょう?」

「まあ、凛の場合は可愛いというよりもセクシーだな、それに、その服はあの時の服だろう?」

「いいえ、同じデザインだけど、痩せたのでサイズが違いますわ」

「でも、あの時のことを思い出して、ドキドキしたよ」

「わたくしも、コーヒーを頂いても良いでしょうか?」

「ああ、どうぞ」

また、パタパタと歩いてキッチンに自分のコーヒーを取りに行って来て俺の横に座った。

「それで、お話しがあります」

「どうかしたのか?」

「いえ、ちょっと、言いづらいですことですが、今日は出来なくなりましたわ」

「なにが?」

「だから、女の子の日ですわ」

「ああ、そう言うことか、まあ仕方ないか、それで元気がなかったのか」

「ええ、そうですわ。ですが不調に気がついたのはあなただけでしたわ」

「一瞬、嫌われたかと思ったよ。だけど、こんなサービスして大丈夫なのか?」

「ええ、わたくしは軽いほうなので、大丈夫ですわ」

「なら、いいけど。ところで、スケッチブックがテーブルに置いてあるけど」

「片付け忘れて、そのままにしていましたわ。ただの落書きですわ」

「見ていいか?」

「どうぞ、ただ、落書きですからクオリティは低いですわ」

俺は凛の描いた絵を見せてもらった。落書きらしいが、かなり上手い、美少女アニメ系のイラストが多い、自転車に乗ったいる美少女のイラストは特に可愛いかった。

「久しぶりに凛の絵を見たけど上達したな、ところで、この絵はゆかりに似ていないか?」

「よく気がつきましたわね。可愛いでしょう。ページをめくってくださるかしら」

「ああ、これもゆかりだな、メイド服着てるけど」

「ふふ、ゆかりさんにメイド服を着せたら、きっとわたくしより、可愛いでしょうね」

さらにページをめくると、こんどはゆかりが自転車に乗っているイラストだ。ページの端にはサイクルジャージのデザインが描いてあって、ゆかりはそれを着ている」

「サイクルジャージか、いいなカッコイイな」

「どうかしら、お揃いのサイクルジャージなんて、わたくしとあなた、ゆかりさんと唯さんでチーム・ヒロユキなんて」

「あれ、先生と結城は?」

「あっ、まあ、そうですわね」

「それに、俺のチームではなくて、学校のチームじゃないか?」

「考えてませんでしたわ」

「んっ?まあいいか、でも、チーム・ジャージかいいな、もう少しデザインを仕上げてくれるかな、次のミーティングで相談してみよう」

そのあとは、チームジャージのデザインを二人で考えた。


 家に帰るとちょうど夕食だった。店が休みだったので、家族全員で夕食だ。夕食を食べながらの会話で今日は母さんと親父は二人でサイクリングに出かけたそうだ。

「ゆかり、どうだ今度、お父さんとサイクリングに行かないか?」

「うん、いいよ、休みが同じ時があったらね」

「浩之もどうだ?」

「赤城だったら付き合うよ」

「ハハ、おまえはヒルクラが好きだな、俺は利根とかサイクリングロードがいいな」

「小学生の時は親父についていけなかったけど」

「ああ、あれから5年ぐらいか、あの頃はヒルクライムもしたけど、年もとったし、この体ではきつくてな」

 親父はボディビルもしているので、筋肉が重いのだろう。食事後、お茶を飲んだあと。

「にいちゃん、お風呂、入ろ」

「ああ」

「ゆかり、たまにはお父さんと入らないか?」

「お父さんはダメ、お母さんと入ればいいでしょ!」

「冷たいなあ」

「わたしもたまには、浩之と入りたいな」

「母さんまで」


 寝る前に布団の中で話しをした。

「今日は登坂先輩とエッチしてこなかったの」

「なんで分かるんだ」

「へへ、なんとなく、じゃ、欲求不満だね」

「そんなことはないぞ」

「おやすみ」

「ああ、おやすみ」

「あっ、わたし、寝たふりしているから、どうぞ」



 水曜日のミーティング、それぞれ、トレーニングの報告と今後の計画について話し合う。俺と結城はハルヒルが近いので週末はハルヒル試走を計画している。ただ、土曜日は俺、日曜日は結城となっている。ゆかりと凛はまた、二人で赤城を登るそうだ。そして、いつも同じで唯は日曜日に俺と赤城を登る。ずっと毎週、日曜日は唯と一緒だったけど、その次の日曜日はハルヒルなので、唯と赤城は登れない、それを唯に話すと「それは仕方ないです。頑張ってきてください」と言っていた。

 それと、ハルヒル当日は先生が車を出してくれる事になった。これで暗い夜道を走らなくてすむ。

「さて、他に話したいことはあるかな?」

「はい、先生」

「はい、高梨君」

「えーと、せっかくのチーム戦なので、お揃いのチームジャージなんてどうでしょうか」

「おお、そうだな、わたしも考えていたが、デザインとかが難しいぞ」

「登坂、あれを見せて」

凛はスケッチブックを開いて、ジャージのデザインを皆んなに見せた。

「わー可愛いよ。にいちゃん」

「うーん、俺はちょっと恥ずかしいけど、女の子が多いから、この方がいいか」

「皆んな同じジャージなんて、素敵です」

「うむ、良いデザインだ。凛ちゃんはこうゆうのも才能があるんだ」

「ありがとうございます」

凛は照れている。

「どうでしょうか?先生」

「よし、みんなが気に入ったようだし、検討するか、どうせなら、ジャージだけじゃなくて、イラストの様にパンツも作りたいな。うーん、今から頼むと早ければ、夏休み前にどどくかな、あとで注文方法を教えるから、凛ちゃん、よろしく」

「はい、わかりましたわ」

「後、来週は中間があるから、次のミーティングは再来週とします。勉強も頑張れよ。では、他に無ければ解散」

 そうだ、中間テストか、まあ、赤点取らなきゃいいか。

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