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十話 入学式(妹)

 今日は妹と唯の入学式で俺は明日から新学期だ。連日、自転車に乗ったので今日は休憩日として、リビングで早朝から見切れなかった冬アニメの消化と溜まった物を自己処理した。悲しさを感じるが時々、抜かないとな。

 しばらくすると、妹のゆかりが降りて来た。

「おはよう、にいちゃん、なんか変な匂いしない?」

「えっそうかな?俺はわからないけど、えと、おはよう、今日は入学式だな。母さんと行くんだっけ」

「うん、父さんも行きたそうだったけど」

「まあ、お店あるしな」

なので俺は店の手伝い。

「ところで、どうよ、せっかく、にいちゃんに可愛い妹の制服姿を見せてあげてるのに」

「普通に可愛いよ」

「もー!にいちゃんてば」


挿絵(By みてみん)

(挿絵はイメージでAIで作成)


ゆかりは膨れ顔でボンと腕を組んでソファーに座った。

 本当は凄く可愛いと言ってあげたいけど、照れもあるので。家族だから贔屓もあるかも知れないが、客観的に見てもかなりの美少女だと思う。実際、中学の時、「おまえの妹、可愛いな、紹介しろよ」とか、評判が良かった。現状は唯よりもレベルは高いと言っていいだろう。ただ、小柄で胸はなくは無いがここだけは唯には負けるし、ロリ系で子供ぽいので好みの分かれところだろう。ちなみに「紹介しろよ」と頼まれた時は「あれ、俺んだから」と冗談をいって、断っていた。で、直接コクらることもあったらしいがみんな断っていたようだ。「どうして、彼氏を作らないのか聞いたら、「にいちゃんのバーカ、バカ」と怒られた。

「昨日は唯ちゃんの制服姿も見たんでしょ、可愛いかった?」

あれ?その事は言ってなかったが、唯から聞いたのか。

「まあ、普通に」

「もう、唯ちゃんはにいちゃんの危なさが分かって無いんだから、にいちゃん、分かってるよね、唯ちゃんに変なことしたら許さないから!」

「そんなのわかっているよ」


 しばらくして、母さんが降りきて。

「早い、もう準備万端なのね、そんなにお兄さんと同じ学校に通うのが楽しみなのかしら?」

「違うから!唯ちゃんと通うのが楽しみなの!」

と赤面して答えた。

「そうね、唯ちゃんと同じクラスならいいね」

「うん、一緒ならいいな」

そのあと、親父も降りて来て、一緒に朝ご飯を食べた。家は店があるので一緒に食べる事は少ない。食後、間もなく妹と母さんは入学式に出かけた。お昼ぐらいに帰って来ると言っていた。親父は仕込みに店に行き。俺は引き続きアニメを見た。その後は店の手伝いをしていた。母さんはお昼る少し前に帰ってきたが、妹は一緒に帰ってこなかった。なんか寄るところがあるのだと言っていた。

 母さんが店に入ったのと、お客が少ないなってきたので、賄いをリビングで食べていると、妹が帰ってきた。俺は妹の姿に驚いた。制服で出かけたはずなのに、サイクルジャージ、パンツ、ヘルメットを小脇に抱えている。妹はポーズを決めて、

「ヘッ、ヘッ、どうよ!」

「おまえどうした?」

「だから入学祝い、今日、納車で家まで乗ってきたんだよ、びっくりしたでしょ」

「ああ、びっくりした、そんな事言ってなかったから」

「お母さんとお父さんにも、にいちゃんには内緒にしてもらったから、私もお昼食べるから、その後、走りいこ。準備して」

俺は急いで、食事を済ませ、自転車の準備をして、外に出ると、真新しいロードバイクが置いてあった。前に唯と近藤輪業に行ったときに欲しがっていたやつだ。ちゃんとサイコン、前後ライト、ベルが付いている。間も無く、妹がやって来て。

「いこ、サイクリングロード」

 ゆかりと俺はサイクリングロードに向かった。ちゃんと変速もできるようだ。

 いつものサイクリングロードのスタート地点についた。

「で、どっち行く?」

「このあいだ、唯ちゃんとにいちゃんがフタリでいった伊勢崎の公園がいい」

「もう桜は終わったけど、ちょうどいいか、そう言えば唯はどうだった?」

「どうって、可愛いかったよ。一緒のクラスになったし」

「うんと、筋肉痛とか言ってなかった?」

「うん、ちょっと痛いと言っていたけど、楽しかったって」

「そりゃ、よかった。じゃ行くか、ついてきて」

「うん」

 考えてみると、ゆかりと二人で出かけるのは久しぶりだ。ぼーっと走っていると後ろから。

「にいちゃん、待って!」

振り向くと、ゆかりが必死に自転車を漕いでいる。うっかりいつも自分のペースで走ってしまった。

「ごめん、うっかりした」

「もー唯ちゃんがにいちゃんは私に合わせてゆっくり走ってくれたって言ってたよ」

「ほんとにすまん、前を走ってくれ」

妹を前に出して、後ろを走り、妹の走りをチェックした。ゆかりはロードバイクは初めてだと思うが無駄に踏んでなくて、綺麗なペダリングだ。意外と筋がいいのかも知れない。それと気が付いたのは、唯の後ろを走るとムラムラするけど妹の後ろを走ってもその感覚が湧かない。ゆかりのお尻はキュッとしまってカッコイイのになんでだろう。やっぱり家族で家では一緒にいる時間が長いからだろうか?でも、時々、触りたくなることもあるし、触ると気持ちいい。もっとも、俺の気分で触ろうとすると「フゥー!」と怒られる。触っていいのは、甘えて来た時だけだ。滅多にないけど。

 少し走って、目的の公園について、自転車を止めて公園のベンチに座った。

「どう?新しい自転車」

「うん、乗り心地は悪いけど、シャーッと走って、気持ちいい、ねー、今度の日曜日、唯ちゃんと千本桜に行くんでしょ?私も連れてって」

「いいけど、結構、登るよ」

「多分、大丈夫、部活の練習試合で宮城の運動場まで行った事あるしロードだから大丈夫だと思う」

「じゃあ、もう少し練習しないとな」

公園で折り返して、桃の木川サイクリングロードで夕方まで自転車の乗り方を教えた。ギヤチェンジやブレーキなど基本的な事は近藤輪業で説明を受けたが、早く帰りたかったので、「細かいことは兄に教えもらうので大丈夫です」と言って帰って来たそうだ。お店の方も帰り道はほとんどサイクリングロードだから良いと判断したのだろう。

 それにしても、ゆかりがロードバイクに乗るなら、ゆかりと唯と一緒に走るようになるのだろうか?それは寂しい気がするが、俺の自由の時間が増えるからいいかな?

 家に帰り、自転車の汚れをとって、家の中に入れた。んっ?ゆかりの自転車は?自分の自転車を持って、自分の部屋に入ると妹がいた。

「ねえ、わたしの自転車はどこにおけばいいの?」

まあ、そうだよな、二階に持っていくのは、大変だし、やっぱりここになるよな。

「しょうがないなあ。とりあえず、このラックに置いて」

「そこはいつもにいちゃんの自転車が置いている場所じゃない?」

「とりあえず、俺のは固定ローラーに設置するから」

「わかった。でもここ自転車でいっぱいだね」

そう、ここには両親と俺、そして、今日、妹の自転車が増えた。家族四人の自転車四台が狭い部屋に収納される事になる。部屋には、あとベッドと自転車関係の物と俺の服や勉強道具、趣味の物でいっぱいで勉強机が置けない、俺の勉強机は二階のゆかりの部屋に置きっぱなしで、基本的に俺は寝るときと、ローラー連をする時以外はリビングにいることが多い。にしても、家族全員がロード乗りになったのか、家族全員でサイクリングに行くこともあるのだろうか?自転車を片付けていくと。

「わたし、お風呂に入るけどにいちゃんも一緒に入る?」

「バカ!俺は後でいいよ、ごゆっくり」

「じゃあ、お先に、覗かないでね」

  まったく、

 俺はベッドに寝転んで、明日からの新学期の事とかを考えた。クラス替えか、特別、一緒になりたい女の子とかいないし、友達少ないし、変なことに巻き込まれてなければ、どうでもいいんだけど。

やっと十話、

次回から新学期が始まる。

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