表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリアス・サカユ見聞録  作者: アリアス・サカユ
6/38

第六話 二人旅の始まり


  

 可愛らしいよちよち歩きな赤ん坊に見えかねないサカエルは長年生きてるらしい。


 斜め掛けのカバンに身支度をすると、帽子をかぶって嬉し気にぴょんぴょんと跳ねた。


 その不思議な帽子をかぶったサカエルが「よろしくな」と愛らしい声で言ったが、


 やはり目測するに年齢は不明である。



 * * *



 そう言えば、さくらんぼ狩り代金は


 無効になって、戻ってきた。


 話しかけれる前までに食べた種は、乾かして腰の小袋に保存。


 なんだか旅の間、役に立つような気がする。



 気休めだろうが、


 桜は護りとして有名であるし、


 無意識的なものなんだろう。



 特にどこの思想でもないし、習慣でもない。


 まぁ、一種の気まぐれだ。



 旅に仲間ができて、不思議な感じだ。


「願ってくれ」と言われるから、


 願われないと状態に達しないことに気づいた。


 

 サカエルは私が願うと、


 食べらる植物を魔法でそこらに出現させ、精製した。


 旅人に喜ばれたのは、特に野菜と苺だ。


 ここらの通りには、正直、なにもないと言うに等しい。


 旅人はむっつりと黙り、行きかうに挨拶もそうそうない場所だ。


 なぜかサカエルは、それをとても悲しく思っているようだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ