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第五話 チェリーパイとブランデー入りの紅茶
ここらでは、さくらんぼが名産で
時期になるとさくらんぼ狩りが楽しめると聞いた。
農家に寄ってみると、
大人はひとり30分1300シューイーズの看板。
普通にお金を払って入場し、
旬の果実狩りをいざ、と思っていた。
少し食べながらわらわら楽し気な雰囲気に、
のんきな自分はけっこう好きだ。
そこに畑の持ち主が現れ、話しかけられた。
その話に十五分ほど時間をとられ、
畑の持ち主の自宅へと招かれる。
どうやら話は本当のようで、
そこに小背の「サカエル」という者がいる。
チェリーパイと
ブランデー入り紅茶で接客され、悪い話でもない。
性別は雌雄同体、名前はサカエル、特徴あまり喋らない小背で可愛らしい顔つき。
クロノピリスなのかどうか分からない、童顔とか幼顔で声も愛らしい。
魔法の杖を持っていて、
ケガをしている所助けられた、と。
そしてその場所にて、
旅を始める仲間が欲しいと言ってとどまっていたらしい。
一緒に旅をしないか、とのこと。
承諾した。